今日も主食はカロリーブロック

ラブライブ!やラブライブ!サンシャイン!!に関することを、時折思いつきで書いていこうと思います。

誰かの「人生」思いを馳せる 〜自分にとっての「ラブライブ!」〜

 

  こんにちは、ぶろっくです。

 

 

トリスのメモ帳」等でお馴染みのこの方から、面白そうなやつが上がってきました。

  

「あなたが『ラブライブ!』を追いかける上で、特に大切にしているものを3つ教えてください。」

 これには一応の条件がありまして、5文字以内×3単語までという設定がされています。

「トキメキ」「輝き」「ファイト」みたいなことですね。例えばね。つまり、単語でってことね。

 

 普段はあんまり考えないことですが、せっかくなので。

 注目して見るところとか、自分の大事にしたい受け取り方とか。

 ふんわりしたことを、ふんわり言葉にしていきましょうね。

 

 まずは言葉を三つと、それを選んだ理由。

「こういうのが好きなんだけど、多分こういう言葉が当てはまるのよね」

みたいな書き方をしているので、「なんでその言葉を選んだのか」を求められると困ってしまうけど。

 まあ、やりたいこと重視なので! 私はこの話をしたい!

 ってことで、許してもらいましょう。 

 

 

 

【人生】

 突然壮大なの来たな!

 はい。いやでも、正直これが、私にとっては一番重要ですね。

「こういうのを感じるのが好き」という趣味の話。

 

 

 私がラブライブ!の物語に触れるとき、一番考えること。

 登場人物の一人ひとり、どのような経験の上に今があるのか。

 作中の経験は、その人物にとってどのように大きな経験であるのか。

 もちろん、

「そういうキャラクターだから」

「そういうシナリオだから」

と言ってしまうのは簡単です。商業作品である以上、事実でもある。

 ただ、これは性分なのですが……誰かの言葉に影響されるときは、まずはそこに人間的な厚みを求めてしまう。

「自分を納得させるだけの人間性と経験が積み上がっている」

 そう思わないと……なんかこう、自分がすごく軽薄な人間に思えてしまうんですよね。事実なんですけどね。ちょっとしたプライドみたいなもの?

 逆に、そういう厚みを自分の中に感じることができる言葉は、素直に自分に受け入れられる気がする。なんというか、結局は自分の人生経験に左右されている気がしますね。

 

 キャラクター付けを重要視している子、キャラクターっぽい振る舞いの多い子より、人間性そのままにスクールアイドルやっているような子の方を好きになりがちなのは、そんな経緯かもしれない。*1

 

 そんな私が「人生」を感じてゾクゾクしたシーンを抽出しておきましょう。

 こちらはラブライブ!サンシャイン!! 第1期第8話より、渡辺曜

 

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 私ね、Saint Snowを見たときに思ったの。

 これがトップレベルのスクールアイドルなんだって。このくらいできなきゃダメなんだって。

 なのに、入賞すらしていなかった。あの人たちのレベルでも、無理なんだって。

 

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 千歌ちゃん。千歌ちゃんは、くやしくないの。 ……くやしくないの?

 曜は千歌とずっと一緒に過ごしてきた。千歌の熱量を信じて、「一緒にできる」って、スクールアイドルをはじめた。

 けれど、彼女たちは同じじゃない。一緒に過ごして、一緒に初めたけれど、曜には競技者としての積み重ねがある。現実が見えている。

 このすれ違いに、二人の歩いてきた人生の違いを感じる。

 

 そして、高海千歌

 彼女にとってその悔しさは経験してこなかったからこそ、衝撃的で。

 そしてずっと“妹”だった千歌が、今はリーダーとして振る舞わなくてはいけない。

 だからこそ見せることができなかった姿を、他でもない梨子の前でこそ見せることができたのも、千歌が今まで歩んできた人生の結果なのだと思うんですよね。

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「差がすごいあるとか、昔とは違うとか、そんなのどうでもいい!

 悔しい……。やっぱり私、悔しいんだよ」

 

 で、更にこれが曜の中でどんな経験になっていったのか、が第11話で描かれている連鎖よ。

 どんな経験が人物を形作って、その言葉を言わせているのか。

 そんな厚みを(勝手に)感じることが大好きです。

 

(その結果、スクスタで想像を膨らませてこういう記事が出来上がるわけです。楽しい。)
k-block.hatenablog.com
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*2

【伝わり】

 趣味の話、その2です。

「伝えること」「伝わること」みたいなこと。

 それは感情だったり、体温だったり、言葉だったり、色々するんですけど。

 作中の人物同士でいえば、このシーンが印象的です。

 ラブライブ!第2期第8話より。

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絵里「暴れないの。たまにはこういうことも無いとね」
希「……もう」

  ……いや、このシーン、なんとなくだと意味が分からないんですよね。

 何が「こういうこと」なのかとか、何で「たまには」なのかとか。

 でも、絵里がずっと思っていたこと、希にどうあって欲しいと思っていたのかは、ずっと絵里と一緒にいた希には、しっかり伝わってる。

 こういう「心のやりとり」が、大切だなあって思うんです。

 

 ハグついでに。

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 私の一番好きな曜のシーンは第2期第8話のここ。

 子どもを宥めるときなんかもそうなんですけど、不安な相手に安心してもらうためには、落ち着いている自分の体温や、呼吸や、そういったものを共有して、「大丈夫なんだ」って身体で感じるのが一番だと、個人的には思うのです。個人的にはね。

 伝えようとした曜と、きちんと受け取った千歌。二人の関係性の変化が素敵ですよね。*3

 

 これ、必ずしも直接的な接触での伝わりだけじゃなくて。

 例えばアニメ虹ヶ咲第7話では

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「なんとなく、分かったような気がする」

 侑の言葉から遥を思い浮かべ、遥の想いが彼方に伝わったシーン。

 遥とのやりとりの末、ここで初めて彼女の気持ちが伝わったんですよね。その時の気づき、この言葉にこめられた「やっと伝わった」という感情がすごく好きです。

 

 そして虹ヶ咲第13話。

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「あなたが私を支えてくれたように、」

 ここで一度、侑は表情を変えているんですよね。*4

 これは想像ですが、今まで侑は、歩夢が侑を大切にしているのは「ずっと一緒だから」だと考えていたんじゃないかと思うんですよ。今までもこれからも一緒で、それが大切だって。

 でも、本当は今の歩夢にとっては「支えてくれていたから」大切で。

 スクールアイドルフェスティバル以前からずっと侑がやってきたことに、自信を持っていいんだよって、そう伝えているような気持ちを感じます。

 こういう言葉の一つひとつに込められているものが、言葉以上の何かが伝わった瞬間のドキドキが好き。

 

 作品に限ったことじゃなくて、誰かの気持ちが自分に向いているなって感じられることって、すごく好きだし、幸せだなって思う。

 自分に伝わってくる気持ちがあったかいなって思える人は、なんかもう大好きですよね。そういう出逢いにも、ラブライブ!を通じて恵まれたなあと思います。


【思うまま】 

 これは「私がどういうスタイルで楽しむのが好きか」というお話。

 ……多分、企画の趣旨としてはこっちが本題なんだろうなあ! 

 でもねえ、正直これだけなんですよ。私が「何を」じゃなくて「どうやって」受け取ることを大事にしているのかと考えると。本当にこれだけ。

 

 私が自分の楽しみ方として心がけているのって、たぶん「その一瞬の感情を大切にする」っていうことだと思うんですよね。

「なぜだか分からないけれど、ここ好き」とか、そういう感情。*5

 感情って結構複雑な情報で、それを無理矢理言語化すると、その言葉から溢れる部分がどうしても出てきてしまう。

 だから、もともと感じた「なんか好き〜」みたいな気持ちの塊を、名前をつけずに自分の中にとっておくのって、極めて大切なことだと思うんです。*6

 

 これに例え話をつけるのは難しいのですが、強いて言えばここですね。

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 アニメ虹ヶ咲第10話、音楽室のシーン。

 アニガサキでも有数の好きなシーンなのですが、私がなぜここを好きなのかって、いまいち言語化できないんですよ。

 もちろん言葉にできるところはあって、

・第3話の音楽室からの互いの成長を笑顔で語り合えていること

・せつ菜の感謝とピュアな応援の気持ちがあったかいこと

みたいなことは、まあ言葉にできるんですけど。*7

 ただ、ここの感想って未だに「ああ……」なんですよね。

 サウンドと、景色と、「あの、」から始まる言葉の間と、多分色々なものが合わさって、「ああ……」なんですよね。

 どんなに言葉を尽くしても、この根っこの「ああ……」だけは忘れないようにしたいなあと。 *8

 

 そういう「この感情だけは忘れないようにしたい」みたいなこともあれば、逆に一切ピンとこない「何ぞこれ?」みたいな気持ちも、大事だなあって思います。

 私がきちんと言語化しているものって、納得のいっていなかったもの、整頓できていないものが多い。
k-block.hatenablog.com

(アニメ虹ヶ咲でいえば、この回がまさに、という感じでした。) 

 

 そういう気持ちがあるからこそ「もっと知りたい、楽しみたい」と思うわけで。

 私が結果的に好きになるものって、そういう「納得できないからちゃんと考えよう」というものも多い気がします。

 歌詞にしてもそうで、「My Own Fairy-Tale」や「Beautiful Moonlight*9」はそんなところから好きになった曲ですからね。

「おねんねソング」と思われがちなこの曲。 恥ずかしながら、私は数日前までそういう印象で聴いていました。

 ですが歌詞を正確に読んでいくと、他人思いな一面のある彼方ちゃんの願い、楽しさ、そういったキラキラした感情に出会うことができます。

「My Own Fairy-Tale」をきちんと読む。 - 今日も主食はカロリーブロック

k-block.hatenablog.com

 

 自分の中で整頓できて、その上で「あんまりピンとこないぞ」というものも、結構あります。整頓するまでもなくピンとこないものも、もちろんあります。

 そういうものを無理やり好きになろうとするのは、正直しんどいです。やらないようにしています。そのうち何かのきっかけで気になり出すかもしれないし、それからでも遅くはないと思う。多分ね。*10

 でも、しっくりこないことにモヤモヤするなら、そのモヤモヤの感情はすごく大切にしてあげたい。大切にしてあげて、納得いくまで考えたいし、それで納得のいく何かが見えたら、作品に対する感情の受け取り方とか、解像度が全く変わってくると思うんですよね。*11

 

これからラブライブ!を通して自分がやりたいこと

 これもね、企画の中で聞かれていることですね。

 

 特にないですね。

 

 いや、本当に。ないですね。

 あ、ちょっとしたのはありますよ。ブログもっと書きたいとか、二次創作したいとか、作詞もやりたいとか。

 でも、多分そういうのを聞かれているんじゃないと思うんですよね。知らんけど。

 

 私が思うに、「ラブライブ!」から受け取ったものをどう昇華するかとか、それって別に「ラブライブ!」と関わっていなくてもいいと思うんですよ。

 もちろん「ラブライブ!」やそのファンのために何かしたい、というのは大切だと思います。そういうのがあってもいいと思うし、私もそう思うことはある。思ったときは、そうする。

 私、結構場当たり的に生きているんですよね。だから、ここで何かいうことって、特にないかなあって思う。

 

 でも、そうですね。

 例えば私の記事(歌詞を細かくしていく、かなり読者を選びそうなニッチなやつ)を読んで、「こんな楽しみ方があるんだ」って、楽しんでくれる人がいたり。その人が今度は発信して、私や誰かが楽しんで、みたいな連鎖があったり。

 そういうのは楽しいって、思う。

 

 だから「感じた、考えたことを形にし続ける」っていうのが、当面の目標になるのかな。

 うん。いつも通りなんですけどね。

 自分が「ラブライブ!」から何かを受け取って、そんな自分を見た誰かが感じるものがあったら、それが一番の恩返しなんじゃないかなあ、と思う。

 

 あとはそうだなあ。

「形にする」っていっても、色々な方法があって。

 自分でやるのもそうだし、私はむしろ、他の人がこの質問に対して出した答えを、応援できる自分でいたいかな。

 

k-block.hatenablog.com

 これをやったとき、自分は会場にもいけない、LVも見れない、ディレイも配信も当時はない、という環境だったけれど。

 そんな自分のことを知っていて、盛り上げよう楽しもうって一緒に遊んでくれる人が多かったのが、すごく嬉しかったんですよね。

 

 それもまた「ラブライブ!」から受け取ったものだと思っているし、何か自分にできることがあればなあ、と思っている。

 ともあれ、一番はただ「楽しむ」っていうことですね。それが大事。

 どう楽しむかは、その時考えればいいと思うし。あんまり気張らないでいようと思います。

 

(と言いつつ、今やっていることは全力でやっているんですけど。その話はまた。)

 

 

おわりに

 もうちょっと「ラブライブ!を好きな誰かとの話」になるかなって思いながら書き始めたのですが、想像以上に「私が好きなとこ」のカテゴライズ話でしたね。

 普段、口にはするけど記事にはしないような話。なんというか、飲み会でよくする話ですね。こういうのは。だからって酒飲みながら書いてたのは内緒。

 ともかく私としては、また同じものを好きな人たちが盛り上がれるのは楽しみだし、そこから生まれる何かにドキドキして、自分が何を始めるのか、どんな感情が私に伝わるのか、 そんなところにワクワクしています。

 そんなところで、今回の記事を締めさせていただきます。

 

 企画にお誘いいただいた生春さん、ありがとうございました。また楽しいことしましょうね!

 

 

ぶろっく

 

*1:私が好きなメンバーというと、希、曜、聖良、彼方など。人物像の共通点もあるかもしれないが、それ以上に「バックグラウンドが今の人物像に繋がっており、かつその人物像のままにスクールアイドル活動をしている」という共通点がある。Liella!で該当しそうなメンバーは不明だが、MVを見る限り可可や恋、千砂都あたりが該当しそうである。

*2:歌詞で言うと、例えば宮下愛さんの曲は歌詞に無常観を感じるものが多いのだけど、それって病院へ頻繁に出入りしているからこそ、その現実が日常として受け入れられているのかなとか。そういうところですね。

*3:この記事ではようちかの話ばかりですが、私はようりこが好きです。え、聞いてない?

*4:「あなたには、私がいる」の前に、ということですね。

*5:最近では「エモ」と呼ばれることが多い気もしますが、「エモ」と括ってしまうのも好きじゃない。複雑。

*6:だからこの記事を書くのに苦労しているんですけど!

*7:そして、ブログにも書いているのですけど。

アニガサキ第10話「夏、はじまる。」のこと。 - 今日も主食はカロリーブロック

*8:ちなみに、この記事を書くにあたって最初に考えていたのは、このシーンを例に挙げて「報われ感」というワードを使うことでした。違和感が強すぎて言語化を諦めました。

*9:この歌詞、一体どんな関係性なら成立するんだ? って頭を悩ませながら聴いていましたからね。

*10:これは諸説あって、「推せるうちに推せ」みたいなのも分からなくはありません。というか、私はAqoursで曜ちゃんを好きになる前にセンター楽曲「恋になりたいAQUARIUM」が発売されているので、リアルタイムで盛り上がりきれず、それ以降センター楽曲がない、という経験をしています。が、私にとってそんなに重要なことでもなかったんだと思いますね。

*11:数学の公式とかがそうなんですけど、一度確認できてしまえば、二回目以降は毎回頭を悩ませなくても素直に「ああ、ここってこういうことだったんだ」って感じることができると思うんですよね。私がブログ等でまとめて考察らしい考察をするときは、自分が感じ取るための前提を作りたいから、ということが多い。