はじめに
こんにちは、ぶろっくです。
お母さん、理事長じゃないんかい!!!#lovelive
— ぶろっく (@kitakaze34622) 2021年7月18日
確かに、恋の母……葉月ハナ*1は「学校をつくった」としか語られていませんでしたね。
この話題についてはかのんはともかく、恋の背景やこれからの行動には、より注目していたいですね。
あと設立者。
スーパースター!! 第1話「まだ名もないキモチ」のこと。 - 今日も主食はカロリーブロック
理事長ってうっかり書かなくてよかったァ!
では、今回の内容のことを見ていきましょう。
「諦めない気持ち」
「歌えた」のナゾ
おそらく歌えない条件は「人前」とかではなくて、「大切な場面」ということですね。過度なプレッシャーのかかるシーン。普通科の受験には普通に通過していることを考えると、プレッシャー全般というよりは、歌に関わるプレッシャーに弱いかもしれません。
スーパースター!! 第1話「まだ名もないキモチ」のこと。 - 今日も主食はカロリーブロック
「人前で、歌えたー!!!」
歌える、歌えないということについては、もう一波乱ありそうですね。
第2話の終盤でも
「人がいるから、ここじゃ恥ずかしいよ」
と話していますし、かのんにとっていつの間にか「大切な場面」から「人前で」に置き換わってしまっている気がする。
このズレは、「歌えるようになったと思っていたのに、肝心なところで」という物語を招きかねないような気がします。
「リラックス」と「集中」と
「歌えない」の原因がどうあれ、根底には「プレッシャーを感じる」という問題が。
かのんがプレッシャーを解決する方法として、いくつかのヒントが示されています。
・「集中」
「諦めない気持ち、諦めない気持ち、諦めない気持ち……」
曲を完成させようというシーン。印象に残った方も多いのでは。
「諦めたくない」「終わらせたくない」という気持ちが原動力となって、周囲が気にならなくなる。
そういう意味では、このシーンのかのんは第1話ラストで「未来予報ハレルヤ!」を歌った時に似た状態と言えるかもしれません。
この状態のかのんは、非常に力を発揮しやすくなると考えられます。所謂ゾーンのようなものでしょうか。
一方で、どんな出来事を起点にこの精神状態に至るかによって、受ける印象は「ノリにノッている」のか「頭がいっぱいになっている」のか、というところで大きく違う気もしますね。
悪い例を挙げると、同じラブライブ!シリーズの『ラブライブ!第11話』では、ライブのことに集中して周囲の声が聞こえなくなっていた穂乃果の描写がありました。
ラブライブ! 第11話(©2013 プロジェクトラブライブ!)より。
周囲の声を聞かない、徹夜でライブのことを考える。
そんなところが共通していた穂乃果がライブで迎えた結末というと。
良いライブにするための集中は大事ですが、追い求めすぎるのも毒になりそう。
その点、可可は本人の身の丈にあった力の抜きかたをしている印象です。
彼女も隈の描かれ方はすごいですけどね。
・「リラックス」
(そのぬいぐるみ、どっちを向いているのか)*2
他方、しっかりとリラックスしている時のかのんも、すごく伸びやかに歌を歌いますよね。
第1話で可可が初めてかのんの歌を聴いた時もそうでしたが、かのんが安心できているということは、「スバラシイコエ」に繋がるのではないかなと。
それから個人的な好みの話ですが、
「家はどこら辺ですか」
「ここです……」
「そうでした」
この辺りは焦っていながらも冷静で、息ぴったりというシーンですよね。
こういう普段のやりとりが、仲間とステージに立った時に「大丈夫、いつも通り」と我に帰るきっかけになると良いですよね。
何にしても、この辺りのメリハリが彼女の武器になるような気がします。
「二人の実力には合わせないよ」
今回の私的キーパーソン、嵐千砂都について。
結ヶ丘の空気を客観的に見ることができて、こうやって笑い飛ばせる
スーパースター!! 第1話「まだ名もないキモチ」のこと。 - 今日も主食はカロリーブロック
というのが第1話時点での私の印象でした。すごく好印象。
今回も千砂都については、すごく印象が良かったですね。
ラップ調の課題でも出ていたんでしょうか……。
千砂都はかのんと比較すると、「ずっと人前でのパフォーマンスを続けてきた人」ですね。
チョけてる時と真剣に話すときの切り替えがね、どことなく「強そう」。
彼女なりに、音楽科としての視点からスクールアイドルを成立させる方向性を模索していました。
が、理事長からの呼び出しはさすがに想定外だったみたい。
かわいい。
余談ですが、何故千砂都がかのんと可可を呼びに来たのかは、ちょっと疑問が残ります。
誰かがかのんと千砂都の繋がりを知っていたのか、それとも単に校内のスピーカーでしか呼び出しが行われていなかったのか。まあ、特に裏事情なんてものはないと思いますが……ないよね?*3
閑話休題。
千砂都は、マネージャーとしてはモチベータータイプですね。
レベルに合わせた指導力を備えているのはもちろんなのですが、それ以上にやる気のマネジメントに長けている印象があります。
以前から知っているかのんに対してはもちろんですが、可可に対してもどのように接したら彼女の上達に良いかをしっかり理解している。
「なんでそれでアイドルやろうと思ったの!?」
「気持ちです。スクールアイドルに一番大切なものは気持ちですので!」
「なるほど」
「できる?」
「やります!」
本当にスクールアイドルに一番必要なのが「気持ち」なんだというのは、きっと千砂都も納得したことだと思うんですよね。
何故なら、かのんが歌えなかったのは技術じゃなくて、「気持ち」の部分。
かのんが歌をやろうと決意したのだから、スクールアイドルと「気持ち」には特別な関係がある。千砂都には、それがよく伝わったのだと思います。
だから彼女は可可に対して客観的な評価を伝えつつ、「やめたほうがいい」とは言わない。
それだけ素敵な「気持ち」を持っているなら、あとは自分が持てる力で彼女に実力をつけてあげられれば、素晴らしいものになるかもしれない。
そうしたら、千砂都の好きなかのんの歌も、より一層の輝きを増すような気がしますね。
大変なのはわかっているので、気遣いはする。
一方で、「二人の実力には合わせない」という宣言。
これは千砂都のダンスのレベルを知っているかのんにとって、プレッシャーと同時に信頼を感じる言葉だったと思います。
ダンスという観点では明らかに千砂都は上の立場なんですけど、いつでも視線が同じ高さにいてくれるような気がします。*4
それに、心から応援してくれているのが伝わる言葉。
「その体力じゃ無理」だとか、厳しいことを言っているようなのですが、言葉や言い方の選び方が上手いので最終的に「あなたなら大丈夫」という気持ちを感じる。千砂都の人間性を感じるところですね。
誤解されづらい、というんでしょうかね。
と書いてみましたが、千砂都が誤解されていそうなところはあって。
音楽科だから誘えない、という言葉に微妙な反応を返す千砂都。
これは完全に千砂都のせいだと言えるのですが。
かのんが千砂都を積極的に誘わない理由は「音楽科だから」でした。
では音楽科の生徒を誘わないのは何故かといえば、千砂都の言葉がきっかけです。
第1話より。
「だって音楽科って、歌にしても楽器にしてもダンスにしても、それ専門でずっとやってきた子ばかりだから、そっちの方が大切っていうか」
このシーンで、暗に自分から「興味がない」と半ば宣言してしまっているんですよね。
なので、千砂都については自分から名乗り出るか、可可が「それでも」と声を掛けるか、あるいは……もしかして音楽科が普通科と統合されたり?
何にしても、「音楽科だし、ただでさえダンスを見てくれているのに、これ以上ワガママ言えない」というかのんの主張は、彼女の視点を考えると至極真っ当ですね。
今後どのような経緯でスクールアイドルに身を置くのか、楽しみですね。
出来るようになった姿に喜ぶ表情もいいですね。
おまけ。
平安名すみれ。
彼女は、こう……気づいて欲しいというか。
これは印象なんですけど、「自分は白馬の王子様の目にとまるべき」という感覚が近いんでしょうか。
然るべき人に見つけて欲しそうな……でも、今後はスクールアイドルとしてその注目を集める道を探すかもしれませんね。
葉月恋。
彼女がどうしてスクールアイドルを拒むのか、少しずつかのんにも見えてきましたね。
一つ、恋はスクールアイドルとして好成績を上げる難しさを案じている。
もう一つは、学校の設立者たる母に対して、スクールアイドル関連で思うところがあるのでしょうか。
恋が何の理由もなくスクールアイドルを嫌っているわけではないことが、かのんにだけは感じ取れるようになってきています。この関係が今後、どう発展していくでしょうか。
終わりに
特別に何か書こう! ということはあまりないんですけど、千砂都の姿勢は第1話から引き続き、すごく好感を持てました。
その上でワガママなところだとか、主観的になる部分だとか、今後見れたら面白そうですね。
恋やすみれ、可可についても「もっと出番を!」と思いつつ、丁寧に彼女たちの人生に想いを馳せながら8月以降も視聴していきたい。
ぶろっく
アニメ画像の出典:記載の無い場合、すべてラブライブ! スーパースター!! 第2話(©2021 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!)より
*1:花さん? 華さん?
*2:かのんを正面から見たときは、かのんの方を向いている。にも関わらず、後ろから見ると全くかのんを見ていない。これはどういう置き方とカメラなら成立するのか、誰か解説してほしい。
*3:外で抗議活動を行っていた上で校舎内のみで呼び出しを行うと、誰かが声をかけない限り、理事長の元へかのんと可可だけが行かなかったことになる。まさか理事長ともあろう人がそれを狙っていたなんてことは……ないですよね?
そういえば、今回登場した張り紙は演劇部だけでした。単に場所が違うからなのか、それとも音楽が絡む部活は元々の専門の人が少ないと参加しづらいのか。
*4:例えとして適切かどうかは難しいですが。よくシリーズ内でも、後輩や下のきょうだいがいつの間にか「ただ守る対象」ではなく「大切なパートナー」になるストーリーがありますが、千砂都の場合は初めからその段階をすっ飛ばして、相手のことを認めているような雰囲気を感じます。