今日も主食はカロリーブロック

ラブライブ!やラブライブ!サンシャイン!!に関することを、時折思いつきで書いていこうと思います。

アニガサキ第10話「夏、はじまる。」のこと。

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 圧倒的犬派のしずくによる、巧妙な“かわいい”イジり。

 

はじめに

 こんにちは、ぶろっくです。

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 鏡珠(ミラージュ)、東雲と何も関係ありませんでしたね。

 しかし10万て。今まで2,000とかだったのが。すごいな。
 

 今回、めちゃめちゃ好きでした!!!

 

 うん。

 大好きは大声で叫ばないとね。

 私、彼方と栞子と……せつ菜が、特に好きなんですよ。虹ヶ咲だとね。*1

 いわゆる“推し”とはちょっと違う感覚なのですが、せつ菜も特別に好きだなって感覚があるんですよね。

 

 私たちは俯瞰で、あるいは侑に近い立場でアニメを見ています。

 けれど彼女たちみんな、自分の視点を持っている。そんなひとりひとりの見る世界を、経験を、葛藤を、感情を想像することが、楽しい。

 構成とか気にせず、書きたいことだけ書きました。

 

 

 

合宿!

やっと来れたね

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 第10話、といえば合宿&水着回ですよね。

 前回までの9回で、ひと通りの個人回を終えまして。

 同好会としても個々としても課題は残しつつ、みんながちょっとずつ成長して迎えた今回。

 楽しみたい! と頑張りたい! とのバランスが、とっても素敵ですね。

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 個性がぶつかり合って、輝いていく。

 果林のパフォーマンスは果林だけのものですが、だからこそ彼女の姿に「自分だったら」を想像しているのかもしれません。

 

 全13話とすると、今回が最終話から4話目。

 対になる第4話でも同じようにライブの話をしていました。

 その時はまとまらず、ソロ活動にも自信を持てず、といった状態から始まった同好会。

 それが今では、

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みんな、ワクワクしてる。

 ひとりひとりが瞳を輝かせていくまでに、それぞれの葛藤があって。

 誰ひとり、決して一人で歩いてきたわけじゃないんですよね。

 

 夏になった、という季節の流れ。

 時間をかけて形を探ってきた同好会が、ようやくひとつの大きな動きとして、輝きはじめる気配がします。

 やはり夏ってのは、スクールアイドルの季節ですから。

 

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侑「私は……みんなのステージが見られるだけで、ときめいちゃう!」

 そんなみんなを応援している侑。

 こんなに楽しそうな姿は、スクールアイドルに出会う前の彼女からは、ちょっと想像もできないですよね。

 なんだか本当に、スクールアイドルに夢中! っていう感じ。 

 そんな侑も、密かにずっと努力していることがあったのでした。

 

「ありがとう」

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侑「私も……何か」

 侑が、スクールアイドルになる前からずっと描いていたこと。

「私の何かが始まってほしい」

 スクールアイドルにときめいたとき。

 彼女たちを応援できたら、自分の何かが始まるかもしれないと、侑は予感していました。*2

 そのきっかけになったCHASE!をピアノで「ちょっと弾いてみたくなっちゃって」からずっと、侑は練習を繰り返していたんですね。

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 めちゃくちゃ上手、ではない。けれど、余裕と楽しさを感じられる表情。

 優しい指使い。自分の声は乗っていないけれど、侑がこの曲との出会いをどれだけ大切に思っているかが伝わってきます。

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 二人だけが知っている、音楽室のヒミツ。

 侑がこっそりと練習しているのか、それとも偶然なのか、今のところせつ菜以外が練習に気づいている様子はありません。

侑「あのライブが最後じゃなくて、始まりだったら最高だろうな」(第3話)

 侑にとって、CHASE!は始まりの曲。

 もしかしたら、せつ菜は侑の「始まりたい」という気持ちを、ピアノの音色から感じたのかもしれません。*3

 

 せつ菜にとって、侑がこの曲と出会ったことは、運命的でした。

 ワガママで、本音は押さえ付けられて、そんな悲鳴のような心。

 あれは、そういうステージでした。

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 第1話より。 

 このステージをきっかけに、侑と歩夢はスクールアイドルに出会います。

 ありふれた高校生を、こんなにも変えてしまう力。

 姿や、声や、それらが言葉にできない「何か」になって、ふたりに届いた。

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第3話より

侑「せつ菜ちゃんの言葉が、胸に『ズシン』……って来たんだ」

 「今、すっごく楽しいんだ!」

 「せつ菜ちゃんが幸せになれないのが嫌なだけ。」(第3話)

 “優木せつ菜”は、大切な人と、大切な気持ちを傷つけた。これは覆しようのない過去。

 けれど、そんな自分を心から愛し、幸せを願ってくれる人がいた。

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せつ菜「私が今、スクールアイドルをできているのは、あの時の侑さんのおかげです」

  同好会を再開して、仲間もライバルも増えて、せつ菜は幸せを感じていると思う。

 そして、自分が幸せでいることで、侑は笑顔になってくれる。

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 そんな侑のことが菜々も「大好き」なんです。*4

 せつ菜も同じように、侑が幸せでいてほしい。

 侑の幸せも自分の笑顔の源になるのだと、そんな信頼を感じます。

せつ菜「いつか侑さんの大好きが見つかったら、今度は私に応援させてください」

 互いに違う景色を見ているからこそ、対等で大切な友達として、素敵な関係を築けそうですね。

 さて、侑のピアノはどこに向かっていくのか、せつ菜はどんな応援をするのか。

 ……楽しみですね。

 

歩夢と幼馴染

一緒に歩いてきた? 

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侑「カレー作った時だっけ」

歩夢「違うよ。それは中学のときでしょ?」

 ずっと一緒に過ごしてきたふたり。

 これ、歩夢について私が思っていることは、9割妄想というか、想像なのですけど。*5

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 ふたりは一緒に成長して、一緒に大人に近づいて、一緒にスクールアイドルに憧れた。

 侑にとっても歩夢にとっても、お互いが隣にいるのは当たり前です。

 考えてみたら、お互いのことで知らないことってほとんど無いはずなんですよ。

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 我々は侑に「いつもスクールアイドルにときめいてる」という印象を持っている(と、思う)のですが、歩夢はどうでしょう。

 第1話までの侑の印象が強いとすれば。そう、クールだけれどお茶目でちょっと皮肉っぽい……ええ、そんな侑が。いったい今まで、歩夢以外の女の子のことを手放しで褒めるようなことがあったでしょうか。

 

 ……。

 …………。

 う〜ん、ちょっと考えづらい。

「お、いいじゃん」くらいのことは言いそうですけどね。

 でも、そういう時だって二言目には「歩夢もああいう服、好きだったよね」なんですよ。知らんけど。

 

 まあ、なんというか。侑が誰かを褒めるとびっくりする、表情が変わるなどの傾向にある*6のは、そういう背景があるんじゃないかな、と思うんですよ。

 ともかく、そのくらい歩夢にとって当然のこととして、侑は自分を一番に肯定してくれるんですよね。そしていつも隣にいて、ふざけたり笑ったり。

 

 そして、もう一点。

 スクールアイドルになった歩夢は、相変わらずというか、一歩一歩前に進んでいく子です。

 歩夢にとって、応援してくれる侑もまた、同じ目線でスクールアイドルの世界を見てくれる。そう思っていたんじゃないかな。

 歩夢が今までよりひとつ大きなステージに出れば、侑の景色もひとつ広がる。そんな関係。

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 ところが、侑はスクールアイドルを応援する中で、どんどん自分の世界を広げていく。

 侑の立場からは「ダイバーフェス」は当事者として参加した訳ですし。

 

 何より、二人にとって憧れだった優木せつ菜とも、侑は気づいたら同じ視線に立っていた。

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 しかもせつ菜、めちゃめちゃ気を許してますからね。

 何ですか、その可愛い表情は。

 そりゃあ、びっくりもしますよね。

 歩夢は音楽室でのやり取りなんて知らない訳ですから、侑とせつ菜が二人に会って、いつの間にか親密になっていたようにしか見えません。

 歩夢の全く知らない侑が、実はいた。そのことに気づいてしまった。*7

 

スクールアイドルフェスティバル

 その乖離がさらに顕著に見えるのが、プールのシーン。

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 歩夢が勇気を出してくれたおかげ、と侑は言う。

 けれど、今の侑は二言目には「みんな」なんですよね。

 歩夢の夢は、自分に素直になりたい、ということ。

 可愛い服を着たい、とか。侑に見てもらいたい、とか。そういうこと。

 無論、大きな舞台に憧れがない訳じゃないでしょう*8。けれど、究極的にはそれって二の次なんですよ。

 侑と隣で歩いて行けるなら、スクールアイドルフェスティバルなんて出なくていいんです。

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 いや、スクールアイドルフェスティバルがどうだから、じゃなくて。

 侑が自分の目線から離れて、どんどん大きくなってしまう。

 スクールアイドルがいて、ファンがいる。それでいいのに。

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 ソロアイドルとして、侑とふたりで夢を追うのだと思っていたのに。
 いつからなのか分からない。侑の夢を隣で追うのは、せつ菜だった。

 

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 いつからも何も、今このときからなんですけど。そんなのは些細なことです。

 侑の夢を、せつ菜は聞いていたのかな、とか考えたかもしれない。

 せつ菜は侑の覚悟を問い、本気を確かめたから「今こそそのとき」と侑の力になろうとしているだけなのですけど。

 そのアイコンタクトの意味*9は、歩夢には分からない。

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 ただ、自分とは違う景色を見ているような気がする。

 歩夢と侑の気持ちは、また隣に立つことができるのかな。そうであってほしいな。

 

 それに、侑にとっても歩夢は、特別な存在です。

 そのステージに一番立ってほしい人がいるとすれば、歩夢なんだと思う。

 ま、それは根拠のない、私の感覚でしかない話なんですけどね。

 

終わりに

 今週はまとめらしい記事はかけませんが。

 それぞれに見えているもの、見えていないものを考えるのが楽しくて。だからこういったすれ違いの中でそれぞれがどう感じていたかを考えさせられる回が、私は大好きです。*10

 

 ところで優木せつ菜ちゃんの言葉、すごく情報量が多いんですよね。

「姿や、声や、それらが言葉にできない『何か』になって、ふたりに届いた。」という書き方をしたのですけど、応援させてほしいという言葉の中に込められた感謝、親しみ、信頼、友人としての情、好きの気持ち、いろいろなものがこもった言葉。彼女を「キャラクター」と呼んでしまうには、あまりに生きた人間でありすぎているような気がします。好き。

 

 クライマックスに向けて、アニガサキがどういった道を進むのか。

 どう転んでもあと3話。たくさんぶつかってほしいし、喧嘩だってしてほしい。そうやって磨かれていった絆は、きっと綺麗な光を放つんだと思う。

 

 

おまけ

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 足の角度がルパン三世のそれ。

 

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「寝てるのにすごぉい」の言い方、好き。

 

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 寝顔さいきょーのスクールアイドル。

 

 あとは「見た目の割に」ってはっきり外見をディスっちゃう侑ちゃんも好き。

 

ぶろっく

 

 

アニメ画像の出典:記載がない場合、すべてラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第10話(©2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)より

 

 

 

*1:みんな好きなんですけどね?いや、みんなと言うと語弊があるのかなあ。私にも感情移入しにくい子もいれば、そんなに好きじゃない子もいるし、好きでも好きって意識しない子もいる。でも、みんな素敵だなあ、とは思う。そんな感じ。

*2:これは第1話で、旧部室前で優木せつ菜と会えなかった後。このとき侑の始まりに手を引けなかったのがせつ菜(菜々)で引いたのが歩夢、ということを思うと、この音楽室以降の展開は、運命の悪戯のように感じられますね。

*3:始まりの曲を噛み締めているというのもそうですし、輝いているみんなを応援して自分が夢を見つける、という姿も追いかけっこ的です。

*4:キャラとして、つまり本人の中で役割を持っているところの「菜々」と「せつ菜」はともかく、いち人間としての彼女をどう呼ぶべきかは非常に悩みどころです。二人は断絶のない連続した同一人物であり、どんな感情も等しく、いち人間たる彼女のものだと、私はそう信じています。

*5:他の子はどうなのかと考えると、割と確信を持って「こういう感情を抱いていると思う」と言える気がする。私にとって歩夢は、近すぎるが故につかみどころのない人物な気がしています。

*6:第2話のかすみに対してが最も分かりやすい。第1話の「せつ菜“ちゃん”」に対する反応もそうである。

*7:もっとも、歩夢にしても第2話ではひとりで自主練習をしたりと、必ず二人が一緒かといえばそんなことはない。

*8:第9話で、ダイバーフェスの出演に全員が立候補していることから。

*9:つまり、「いつか侑さんの大好きが見つかったら、今度は私に応援させてください」の「いつか」が今なのですね、ということ。

*10:そういう意味で、スクスタのメインストーリーは極めて私と相性がいいと言えますね。“あなた”サイドと離れている相手の視点を考えるのは、すごく楽しい。