今日も主食はカロリーブロック

ラブライブ!やラブライブ!サンシャイン!!に関することを、時折思いつきで書いていこうと思います。

アニガサキ第5話「今しかできないことを」のこと。

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果林「どうかした?」

 

はじめに

 こんにちは、ぶろっくです。

 記事内では触れないつもりですけど、「雑誌」「〜〜で忙しい」「親友を応援したいだけだったけれど、本当は興味がある」って、どこかで聞いた話ずらですね。 

 

 これまでのラブライブ!作品をオマージュしながら、オリジナルの物語を展開しているアニガサキ。

 その塩梅も、ファンの琴線に触れる一因なのかもしれませんね。

 

 

 

親友で、戦友

 同好会のみんなといるおかげで、ホームシックにならないと言うエマ。

 裏を返せば、活動をしていないときにはホームシックにかかりそうだったのかもしれません。

 そんなときに一緒にいたのが、親友の果林。

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果林「そんな顔しないで」(アニメ第1話より)

 ここでお茶だけを飲んでいるエマには、確かに違和感があります。

 

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 果林は友達として、エマにこういう表情をして欲しかったんですよね。

 美味しいものを食べている人の表情って、素敵ですし。

 好きなことをしている表情も、また素敵ですよね。

 

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果林「今日も、同好会?」

 でも、同好会が軌道に乗ってくると、少し寂しそうな表情をする。*1

 

 エマはアイドルを。果林はモデルとして。

 アイドルなんてくだらない。そう思っていた果林ですが、「心を動かされて日本まで来た」というエマのことは認めていました。

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果林「それで日本まで? ふふっ、やるじゃない!」

「アイドルだってすごいじゃない。お互い頑張りましょ」

 お互いの道で頑張る。これまでは、それが二人の関係性でした。

 親友であり、戦友。

 そんなエマを手伝う中で、自分がスクールアイドル活動に心を動かされるなんて、思ってもいなかったのでしょう。

 でも、自分には合わない。

 だって、アイドルっていうのは……エマみたいな、心を暖かくしてくれる人がやるものだから。*2

 

今回の同好会! 

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彼方「ごろにゃ〜ん」

 どう考えても彼方を撫でる手つきが手慣れすぎてるんですよね。可愛い。

 なんだか、気張ったところのない完全ナチュラルな彼方も、アニメではまだ珍しい気が。

 彼方の場合、膝枕をねだるのもエマの心の機微を察してのことかもしれませんが……その辺り、深く考えているのかは定かではありません。*3

 

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 動画についた「可愛い」のコメントに喜ぶ歩夢。

 ここまで見てきて、歩夢は果林のお話に関わってくるのかなあって思っています。個人的に。

 

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 個人的にグッときたのはここ。理由は後ほど。

 

 物語としては、「PVを作ろう!」ということに。

 直前までエマの家族について話していたところで、侑が「家族に見せるのにもいいんじゃない? どんなPVにしようか」と楽しそうに聞くのもいいですね。

 きっとエマの家族はファンでもあるはず。一番のファンに喜んでもらえるようなものがいいよね。

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 エマのPVを夢見て、ワクワクしているのがよく伝わってくる。

 流してしまいがちですが必聴のパートです。

 

 

心をポカポカに

どうやって?

 エマの場合、やりたいことはハッキリしています。

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エマ「小さい頃、日本のアイドルの動画を見て、心が『ポカポカ』ってなったことがあったの」

 人をそんな気持ちにできるアイドルに、自分もなりたい!

 そうやってエマは、スクールアイドルになったのでした。

 とはいえ、そのアイドルと同じことをするのが「誰かの心をポカポカにする」こと、ではありません。

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 全く個性の異なる彼方も愛も、広くみれば「心をポカポカにする」のには違いない。

 

 前回は「どんなスクールアイドルになるのか」というお話でしたが、今回は「そのためにどんな姿になるのか」といったところ。

 PV撮影、そして果林との関わりを通して、エマはその答えに近づいていきます。

 

 以下余談。

しずく「演劇だったら、衣装を着ると、イメージ湧いたりするんですけどね」

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(どっかで見たシルエットですね)*4

 ここ、すごくニジガクのいいところ、っていう感じがしますね。

「衣装を着ると」っていうのは演劇部のしずくだからこその発想だったり。

 服飾系であれば、ツテのある果林が協力したり*5、衣装を見繕ったり。

 ライバル*6でありながら、お互いの良さを高めるために協力を惜しまないところ。これもまた、とてもいい関係だなと感じます。

 閑話休題

 

笑ってほしい

 エマや、言外に彼方にも勧誘されながら、果林は「そんなわけないでしょう」と否定し続けてきました。

 その理由を「忙しいから」「賑やかなのが苦手だから」という果林に、エマは違和感を覚えます。

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エマ「どうして? あんなにムキになって。そんなに嫌だった? わからないよ、果林ちゃん……」

 これまでエマは、果林を無理に勧誘しようとはしませんでした。

 果林が楽しんでいると思ったら勧誘する。やらないと言われれば「そっか……」と引く。果林がやりたくないのなら、それは仕方がない。

 けれど最近、果林の態度は何かがおかしい。否定とは違う、拒絶のような。

 果林に思いつめたようなものを感じたエマは、彼女の二つの顔に困惑します。

 

 PV撮影の日、侑や歩夢、彼方に心配されるエマ。

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 心なしか、声にも張りが感じられません。でもかわいい。

 

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エマ「ごめんね、逆に心配させちゃって」

 みんなの心をポカポカにさせるどころか、心配させていることを気に病むエマ。

 今回はきっと、この心配がエマの裏キーワードですね。

 

心配とポカポカ

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エマ「これ、果林ちゃん……!」

 偶然に見つけてしまった、果林のアンケート用紙。

 その内容を見たエマは、撮影を放り出して寮へと向かいます。

 ここに書いてあることが、全て本当のことだと……察したのかもしれません。

 そして、なぜ果林がエマに嘘をつかなくてはいけなかったのか、確かめないと。

 

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エマ「今日、私に付き合って。お願い」

 エマにとっても、果林はかけがえのない親友。果林が思うのと同じように、エマも果林に笑顔でいてほしい。

 最近は休みの日だって練習で、果林と一緒に居られる時間は少なかった。

 けれどそんなの、教えてくれればいくらだって、時間を作ったのに。

 

 どうしたら笑顔になってくれる? 私には何ができるのかな。

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 初めて出会ったときも。

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(第1話より)
 同好会のときも。

 不安なエマの心を照らしてくれたのは果林だった。

 エマのことを心配して、果林は何をしてくれたんだろう。

 果林の何が、エマの心をポカポカにしてくれたんだろう。

 

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 誘ってみると、エマと一緒に遊ぶ果林は、本当に楽しそうで。

 だからもう一つの内容も、本当だったんじゃないかって、そう感じた。

 

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エマ「どうして言ってくれなかったの?」

 果林に感じていた違和感。

 それは、言いたいことを言えないという、不安のようなもの。*7

 その心をポカポカにしてあげるには、どうしたらいいか。

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エマ「もっと果林ちゃんに笑っててほしい」

「もっともっと、果林ちゃんのこと知りたい!」

 それが、今までエマの心をポカポカにしてきた、親友の果林がしてくれたことでした。

 

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 それがやっと見つけた、エマらしい「ポカポカ」にするやりかた。

「降り注ぐ太陽も みんなを受け入れてくね

そんな風に抱きしめたい 誰の心も」*8

 答えを見つけたエマは、 改めて果林に声を掛けます。

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エマ「もっと果林ちゃんの気持ち、聞かせて?」

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エマ「私に!」

 

 そうそう、さっきの抱きしめかたなんですけどね。

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 エマと一緒に同好会を見守ってきた、彼方のそれとそっくりなんですよね。

 エマにとっては、彼方との時間もまた「ポカポカ」になるひとときなんだろうなあ……。

 

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 怖いと思ったとき。

 

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 自分に正直になれないとき。

 

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 自分を受け止めて、心を照らしてくれる人がいる。

 そんなアイドルに、エマはなっていくんだと思う。

 

 

おまけ

 心をポカポカにするものといえば。

彼方「彼方ちゃんは、枕とお布団だな〜」

しずく「泣ける小説でしょうか? 例えば、子犬と女の子が*9

かすみ「かすみん特製コッペパンに決まってます」

せつ菜「断然アニメです」

歩夢「私はぬいぐるみ、かな」

愛「おばあちゃんのぬか漬け」

侑「スクールアイドルで決まりでしょ!」

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彼方:包み込むもの(ハグという行為)

しずく: 絆(気づきのきっかけ)

かすみ:美味しい食べ物(笑顔の源)

せつ菜:アニメ(曲の雰囲気)

歩夢:柔らかいもの(何とは言わんが)

愛:実家の味(故郷)

侑:スクールアイドル(日本に来るきっかけ)

 エマと「ポカポカ」にとって関連のある要素、なんだかんだみんなで挙げていたんですよね。ちょっと面白いと思ったのでした。

 


終わりに

 ついに、同好会が9人と1人になりました。

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 ワクワクしてる侑ちゃん、マジ侑ちゃん。

 

 次回は璃奈ちゃんの回。

 例えば、愛と一緒に入ることを決めた璃奈にとっては、一人というのは想像していなかったことかもしれません。自分を理解してくれる愛となら活動しやすいけれど、自分の表情を代弁してくれる戦友がいないステージは、楽しみではあれど、ちょっと怖い。

アニガサキ第4話「未知なるミチ」のこと。 - 今日も主食はカロリーブロック

 楽しむこと。気持ちを伝える/伝えてもらうこと。

 第4,5話で重要だったテーマが、次回も関わってきそうな予感ですね。

 それでは、また来週お会いしましょう。

 

 

ぶろっく

 

アニメ画像の出典:記載がない限り、すべてラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第5話(©2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)より

 

*1:これはスクールアイドルに複雑な気持ちを持っているのと同時に、休みや放課後にエマと遊ぶ機会が減っていることが原因と思われる。かわいい。

*2:第2話での歩夢に対するアドバイスも、エマを念頭に置いたものだと考えると納得感があります。エマの心からの言葉の暖かさに、スクールアイドルらしさを感じていたのでしょう。

*3:エマが彼方を撫でることで実家を懐かしむあたり、ホームシック防止に一役買っているような気もします。他媒体で彼方が人とのコミュニケーションに気を遣っている様子も見られますし、アニメの彼女もまだまだ底が知れませんね。

*4:一部で話題になっていましたが、おそらく元ネタは「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」に登場する下園咲ちゃん。なお、彼女は「てん☆ふぇす」第30話などで、バストの控えめさが公式から若干イジられている……。

*5:本人は「たまたまクラスに部員の子がいただけ」と言っているが、そもそも果林は服飾系を専門とするライフデザイン学科であり、初めからそういった知人がいる可能性を考慮して果林を頼ったと考えられる。

*6:この時点で、果林はまだスクールアイドルではないけれど。

*7:エマは決して、果林が嘘をついていたことを責めているわけではない。彼女が自分の気持ちに蓋をして偽ったことに憤慨し、また果林のそんな気持ちを聞いてこられなかった自分にショックを受けていたのだろう。

*8:Evergreen/エマ・ヴェルデ(作詞・作曲・編曲:Ryota Saito、近谷直之)より

*9:おそらく、この両者の絆を描いた物語である。……これが悪い方面にしずく回の展開を暗示していないことを祈るばかりである。