アニガサキ第2話「Cutest♡ガール」のこと。

かすみ「世界で一番のワンダーランド。そんな場所に行けると、思ってたのに」
はじめに
こんにちは、ぶろっくです。
第2話。お当番回のかすみを掘り下げつつ、展開が早くてちょっと嬉しいです。
早速、気になったところを見ていきましょう。
かすみとせつ菜のこと
せつ菜の焦り

せつ菜「かすみさん、もっと振りを大きく!! 熱量が感じられません!」
「そんな時間はありません! スクールアイドルが大好きなんでしょう? やりたいんでしょう!? こんなパフォーマンスでは、ファンのみんなに、大好きな気持ちは届きませんよ!」
ずっとソロで、自分の「大好き」「熱量」を追い求めてきたせつ菜。
部長としてのせつ菜は上級生に宥められながらも、かすみに厳しい言葉をぶつけます。
かすみのパフォーマンスがせつ菜の満足するレベルにないからなのか。それとも、志向するものと異なるからなのか。
かすみが言うには、こうなり始めたのは「お披露目ライブに目標を決めたあたりから」。
ライブというひとつのゴールを、そこに待っているファンの姿を知っているからこそ。そして誰よりストイックな「優木せつ菜」というスクールアイドルを知っているからこその、焦りかもしれない。
もしかしたら、それとは別に……。
それまではいい雰囲気で活動できていた、というかすみの印象を信じるなら、せつ菜の中で、このライブに賭ける特別な理由があったのかな。
ソロではなくグループとして輝く道を選んでいたせつ菜が、何に焦っていたのか。今後も目が離せませんね。
かすみの強さ
かすみの人物像*1、については、あえてここで語ることもないでしょう。アニメで描かれる彼女の表情は言葉にするまでもなく魅力的です。
さて、かすみの大きな特徴に「可愛い自分を見てもらいたい」というものがあります。
「可愛くなりたい」とも「見てもらいたい」とも違う。この両方があってこそ、かすみの理想なのだと思う。

それは「応援してくれるみんなのため」であり、


かすみ「でも! こんなの全然、可愛くないです!!」
そのためだったら、相手が先輩で部長でも、こうやって向かって行けてしまう。
例えば今のところ、同じ一年生のしずくにはそれができません。
かすみ「こうなったら徹底抗戦だよ、しず子」
しずく「へっ?」(超絶美少女ボイス)
「あはは……。気持ちはわかるよ。」

第1話においてもそうでしたが、しずくの場合は「思うところがあっても言い出せない」という部分が描かれていました*2。その辺りは今後描かれることもあるのかな。
強ければ良いってものでもありませんが、かすみが自分の信じる価値をまっすぐに認めて発信できるのは、とっても魅力的です。「これぞニジガクのスクールアイドル!」って感じ。

かすみ「カワイイ溢れる、かすみんワンダーランドを作っちゃいますよ〜!」
そんなかすみが、オンリーワンの*3「可愛い」という輝きを目指して歌うフレーズは。

私、いろんな瞬きが溢れてる
だから笑って!
彼女を見た人が、きっと笑顔になってくれる。そんなスクールアイドルになっていく。
せつ菜への気持ち

かすみ「色んな可愛いも格好いいも、一緒にいられる。そんな場所が本当に作れるなら……」
同好会の廃部を阻止したい旨を、せつ菜にだけは伝えていなかったかすみ。
せつ菜との確執があったから、一緒に活動したくないのか……? とも見える関係性ですが、実のところ、せつ菜はかすみにとって、非常に大切な存在になっています。
かすみも自覚していたこのシーンなんかは特に、先輩としての振る舞いがせつ菜に影響されていることを感じさせますよね。

かすみ「声が小さいですよ」
「大きすぎです。ちゃんとファンのみんなを思い浮かべて」
「不合格ですね」
「声が小さい!もう一回!」
「もっとうさぴょんになりきって!」
「ぴょんに気持ちがこもってない!!」
ぴょん。。

かすみ「そんなんじゃ、ファンのみんなに、可愛いは届きませんよ」
「ファンのみんなに、大好きな気持ちは届きませんよ」
で、この言葉。せつ菜と同じ言葉。
ここは、すごーくリラックスして、自然に口にしているんですよね。*4
これは妄想なんですけど。
せつ菜から、こういう優しい表情で声をかけられたことがあったんじゃないかな、と思うんです。
ここの柔らかい笑顔、大好きなんです。
アニガサキ第1話「はじまりのトキメキ」のこと。 - 今日も主食はカロリーブロック
そういえば、同じように柔らかい表情を向ける生徒会長がいましたね。
一体、なに菜さんなんだ……。

かすみ「やりたいことは、やりたいんです。けど、人にやりたいことを押し付けるのは嫌なんですよ」
かすみ「いろんな可愛いも格好いいも一緒にいられる、そんな場所が本当に作れるなら。そこは絶対、世界で一番のワンダーランドです!」
一緒に、せつ菜とも笑顔で活動ができるようになるといいね。
侑と歩夢
侑とトキメキ

(侑ぴょん)
侑はどうやら、テンションが上がると

「ふわああああああっ、はあああああん!」とか

「はああああああああ!!!」とか

「ふわあああああああ!」とか。
まずはそういう、言葉にならない歓声をあげるクセがあるのかな。オタクだ……
どういうところがっていう前に、「好き!すごい!」の感情が口を突くのは、正直者っていう感じがして好感が持てますね。
ちなみに、第1話にはそういうシーンは無くて。
歩夢の時は決意表明っていう感じだったから毛色が違うけど、せつ菜のシーンはどうだったんだろう。と、ちらりと思ってしまうのでした。
侑の魅力

侑「うまく、言えないけどさ」
侑は思ったことがそのまま口に出るタイプなのかなと、ここまで2話分で感じたところ。
でもって、状況を客観的に見ることと、感情を大事にすること、両方を同時に考えることができる。その辺りが、侑の魅力のひとつかもしれませんね。

侑「その方が、楽しくない?」
かすみ「楽しいし、可愛いと思います」
侑「でしょ?」
歩夢やかすみの「可愛い」、せつ菜の「大好き」と同じように、侑にとって大切なフレーズは「楽しい」なのかもしれません。
楽しい。ワクワクする。トキメく。
その中には、みんなの可愛いとか、格好いいとか、輝いているとか、そういうもの全部がコミコミなんじゃないかな。そんな侑だからこそ、バラバラな9人の*5スクールアイドルたちの中心になって、彼女たちを繋いで、一番素敵な形を探していける。


楽しいがキーワードか……。
そうなると、個人的には愛との関わりも楽しみだなあ。どんな化学反応が見られるでしょうか。
歩夢とアイドル
歩夢にとっても、試練の回でした。


突然のあゆぴょん復活に、テンションの上がる侑。
歩夢とかすみの「可愛い」にも、かなり違いがありそうですね。
具体的にどう、というのは難しいですが……。
かすみの場合は、結構パステルカラーとか、ビビットな、とか、そう言った表現が似合いそうな感じの「可愛い」ですよね。見る人によっては「あざとい」までいくかもしれない。
そういうパフォーマンスに「……は?」とか言えてしまう歩夢なので、当然かすみのアドバイスには……

こうなる。
果林にも「とっておきの可愛いところ」と評される*6あゆぴょん。ただ、1話から見てきた通り、これは歩夢の人物像、スクールアイドル像とは相入れないような気がします。
一歩一歩進んでいくのが歩夢のスタイル。それをこういう小手先の技で誤魔化すのは……ね?
でも、歩夢はコツコツと、地道に、「あゆぴょん」を磨いていきます。
これは自分の言葉じゃない。それがわかっていても、歩夢にとって、他に取れる手段がなかったのかもしれません。
なぜ、歩夢はうさぴょんを練習し続けたのか?
そのヒントもまた、果林との会話の中にありました。

歩夢「今の私に、ファンなんていませんし……」
でも、もともとファンがいたんですよ、「あゆぴょん」には。

その期待があったから、違うとわかりながら、どこかで「あゆぴょん」を頼っていた歩夢がいたのかもしれませんね。
でも、第1話で歩夢は自分から歩き始めました。自分の伝えたいことを、やりたいことをする。その夢を、侑には一緒に見てほしい。
そのことをしっかりと噛み締めて、もう一度自分のしたいことを見つめ直す。

果林もかすみとは方向性がまるで違う子ですが、そのふたりのアドバイスが絶妙にマッチして、あの自己紹介になったのかもしれません。
だって結局、あゆぴょんは採用されたわけですからね。きっと、歩夢なりに思うところがあって残したのだと思うのです。

その姿は魅力的で、かすみにとっても「やりたいことが違っていい」という希望になったはず。
ちなみにこのカットは、最初の撮影で「声が小さいですよ」と口を挟んだのと近い、撮影の13秒前後に挟まれています。細かいですね。
果林と菜々と同好会
(個人的な)フラグ回収
前回の記事で、こんなことを書いていました。
いや、回収早くないすか!?
びっくりしたわ……エマのために何ができるか、考えた末の行動力が恐ろしい。

いや、まあ果林さんだし。やりかねないけどね。人の外見には敏感な彼女なので、せつ菜の外見を知る機会があれば、菜々との関連性に感づく可能性はあったわけで。
そんなわけで、最初の潜入で生徒名簿の入手に成功します。
ゆっくりと会話をしながら、生徒名簿の場所を確認する果林。かすみの(正しくははんぺんの)乱入がなければ、別の機会に忍び込んでくすねる予定だったのかもしれません。

会長、すごい声出てましたが……
生徒名簿を隅々まで確認した結果は……アニメでご覧の通り。
前回から「中川菜々の名前がエンディングのクレジットにない」という事実はありましたが、ここで「中川菜々=優木せつ菜疑惑」が明言されました。
同好会のこれから
果林の行動は、エマの意思? それとも果林が「こうなってほしい」という形にすべく、自分から動いているのかな。
引っかかるのは「菜々を問い詰める際、果林はかすみを連れていかなかった」という点です。

果林がかすみの存在を知らないということはないでしょうし*7、私に考えられるのは次のふたつです。
・かすみが自分のことに必死で、しずくからの連絡に気づいていなかった
しずくはかすみに、この前日に学食で「あとで連絡するね」と話しています。描写はされていませんが、しずくがかすみに連絡したもののかすみが反応せず、結果的にあのメンバーだけで生徒会室へ向かった。
これであってほしいなあ……。これが一番平和です。たぶん。
・果林が故意にかすみをメンバーから外そうとした
これ。考えたくはないのですが、あり得ないとは言い切れないんですよね。
今のところわかっている、果林にとって重要なことは「エマがスクールアイドル活動に取り組んで笑顔を取り戻すこと」です。現状、せつ菜とかすみはその目的に対して、危険人物だと言えるでしょう。
実のところ、エマ、しずく、彼方の三人で活動するのが一番丸く収まる形だと、外野から見たら感じるはずです。いい手段ではなくても、そしてエマがそんなことを望んでいなくても、果林がそういう形に「お節介で」誘導することは、可能性としてゼロではない。そうじゃないといいなあ。
今のところ「中川会長(=せつ菜?)」「旧同好会+果林」「新同好会」「愛・璃奈」というのが、大まかな勢力図ですね。果たして、どのように合流していくのかが楽しみです。
終わりに
やー、かすみんが可愛かったですね。困ってるかすみんも可愛いなあ。
個人的には「なぜライブの日程が決まってからおかしくなったのか」「果林は同好会をどうしたいのか」あたりに注目しながら、来週を楽しみに待っています。
あ、それともう一点。



その手を引っ込めた歩夢の心情を考えると、どうももう一波乱あってもおかしくなさそうなだよな……。
ちなみに試行錯誤しながらブログ書いてますが、私の推しはまだあんまり喋ってくれません。来週に期待!
ぶろっく

アニメ画像の出典:すべてラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第2話(©2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)より
*1:いたずら好きであるという点、決して要領が良いとは言えない点、コッペパン作りが好きである点、甘えん坊気質である点等
*2:実はスクスタでも、序盤のしずくは同様の課題を自覚していた。その克服のためもあり演劇部で武者修行をしていたが、アニメ版では果たして。
*3:そして、もちろんナンバーワンの。歩夢への対抗意識は他の媒体と同様に高そうですね。
*4:直後に「もしかして……」となるイメージが強く、まるっと同じ言葉を使っていることは印象に残りづらい部分かもしれない。
*5:もうここまできたら、今回のアニガサキに限っては「9人」って言ってもよかろう。10人目の彼女が加入したら、それはそれで嬉しいけれど。
*6:もっとも、これはほとんどが皮肉、あるいは「微笑ましい」という意味合いに捉えたほうが良さそう。
*7:果林が同好会の状況を知る経緯はおそらくエマ。活動休止の経緯について語るのに、彼女が故意にかすみの話を避けるとも考えづらい。