アニガサキ第1話「はじまりのトキメキ」のこと。
はじめに
こんにちは、ぶろっくです。
「アニガサキ」って略称、慣れないんですけど、公式ですし、スクスタと分けるのにわかりやすいので、使っていこうかと。
ブログを書き始めてから、ラブライブ!のテレビシリーズをリアルタイムで追うの、実は初めてです。なんせサンシャイン!! の二期が三年前だからなあ。
ふんわりとね、感じたこと、「こんな展開が見たい!」なこと、書いていきます。
極力スクスタの重大なネタバレに関わるようなことは書かないつもりです。というか、違うストーリーだからネタバレも何も……という感じですが。
では、見ていきましょう。
侑のこと
パスケースと「トキメキ」
歩夢「これはどう?」侑「いまいち、トキメキが足りないね」
(第1話序盤、雑貨屋にてパスケースを見て)
侑がどんなことにトキメキを感じるのか。
本人が言うに、カッコいいもの、かわいいもの、輝いているもの。
でも、「トキメかない」とは言わないんですよね。あくまでも「足りない」。
第1話終盤には受け取ることになるパスケース。それ単体ではトキメキが足りないけれど、歩夢の決意と二人の時間とが形になったような品物として、今後侑は身につけることになるでしょう。
なんだか、結婚指輪みたいだなあ。豪華さ、煌びやかさで言ったら婚約指輪に及ばないけれど、あの時のトキメキをずっと残して、思い出を増やして、そういう物になる気がします。*1
侑ちゃんがどう言う子なのか……それは、今後明かされるかもしれないし、そうでもないかもしれない。
どのくらい“わたし(視聴者)”を投影する余地があるのか、それとも完全に別個の、ひとりの人間として捉えたほうがいいのか。
個人的にはまだ測り損ねている距離感ですが、同時に「ありのまま受け止めればそれでいいな」とも思っています。
優木せつ菜のライブと侑
ライブの景色は、当然本当に溶岩や嵐が、と言うことはない。
そういった表現がされているのは侑がライブを見に来て以降なので……スクールアイドルたちにとって、いかに侑という存在が表現力を高めてくれるのか、ということも見えてきますね。
つまりせつ菜と侑の、表現者と受け手のやり取りの中で生まれた、心の中の景色というわけ。
優木せつ菜のライブを見た侑ちゃんの視点が、ラブライブ!フェスの私とダブっていたので、「あ、この子も“わたし”だ」と妙に納得してしまったのでした。
この“CHASE!”が披露された状況やせつ菜の心境、そして歌詞を考えると、だんだんと侑のこのライブに対する印象も変わってくるのかなあ。はじまったときのトキメキは、絶対に大切にしてほしいですね。
そういえば、翌日の授業が終わったシーンで窓の外に見えたのは飛行機雲。
飛行機にまつわるものを見ると、なんだか「始まった!」という感じがするのは……「ラブライブ!」「ラブライブ!サンシャイン!!」劇場版の見過ぎでしょうか?
璃奈と侑と愛
おでこカルテット(ぼそっ*2
璃奈ちゃんに話しかける侑の声が少し違うの、可愛いなって思ったんですよね。
彼女はコミュニケーションが苦手なんですけど、そんな璃奈のことを悪く思わず、フラットに接してくれる人が新鮮だったのかもしれない。
だから、そんな侑の好きなものに興味を持ったのかもしれない。スクールアイドルのイメージって今の璃奈ちゃんとは真逆で、でもスクールアイドルを好きな侑ちゃんは璃奈ちゃんにもよくしてくれて……。ちょっと不思議な体験に感じたかもしれませんね。
そんな傍にいて煮え切らない返事をする歩夢も、ちょっと不思議な存在です。
愛「どしたん? りなりー」
(第1話中盤、部室探し中に)
この人はブレねえな!
すごい、スクスタ→アニメでメディアをまたいだのに、安心感がすごい……。
そういえば、別に四六時中ダジャレを言っているわけではないんですよね。こんな外向きの顔を見れれるのも、序盤ならではです。
しかし……上からこの4人を見下ろす視線、一体誰だろう。
ベストやカーディガンは着ていないし、そう考えるとエマちゃんかなあ。うーん……*3
せつ菜と同好会のこと
廃部!
いやあ……まさか同好会が廃部になるなんて。
ニジガクどころか、ラブライブ!でも「守ろうとする前から無くなる」というのは、初めての展開かもしれません。
菜々「『中川菜々』と申します」
(第1話、同好会部室前にて)
ここの柔らかい笑顔、大好きなんです。
「只今をもって廃部となりました」ということは、それまでは同好会が存在していたということ。多分この言葉に嘘偽りはないのですけど、生徒会長として「私が看板をおろしに来たので廃部です」は、ちょっと横柄な気がしますよね。
神出鬼没のスクールアイドル・優木せつ菜がスクールアイドルをやめたらしいことを語る表情から、彼女もこの廃部に思うところはあるようです。
だからこそ、最初に名乗った時の笑顔……侑と歩夢に向けた表情には違和感があって。
そこにどんな意味があるのか、それを彼女の口から語られる日はくるのでしょうか。
解散後の5人
桜坂しずく、近江彼方、エマ・ヴェルデ、中須かすみ。
Bパート序盤に登場する彼女たちは、ポスターにもあった通り、本来は「新グループ」のメンバーでした。
演劇部と掛け持ちだったしずくの浮かない表情。
「もう、怒られないんだっけ……」とつぶやく彼方。
果林と話すエマは、事情を飲み込み切れていません。
そして、諦め切れないかすみ。
4人とも、5人で活動していた時間を大切に思っていたらしい、ということが伺えるシーンでした。
ここだけなら、休止の決定をしたのはもうひとりのメンバー、せつ菜ということになるでしょう。でも、ステージに上がったのは彼女だけだった。何が部長のせつ菜にそうさせたのか。*6
そうそう、歩夢が言っていたように、せつ菜に「会おうと思えば会える」はずです。いくら神出鬼没な子でも、こちらには「全校生徒の顔と名前と学科と学年を暗記している生徒会長を頼る」という手段があるからね。
しかし「神出鬼没で謎」な生徒と「全校生徒を把握している」生徒会長……矛盾だ……
次回、生徒会長と対面する果林が菜々とどのような話をするのかにも注目ですね。
CHASE!
時間は遡って、階段前で行われたせつ菜のライブシーン。
この、光の交差するやつ好き。Saint SnowのBelieve againの印象が強いですね。
この曲は、虹ヶ咲1stアルバムに収録された、優木せつ菜の最初の曲です。*7
大事な気持ち まるで裏切るように過ごした
昨日にはもうバイバイして
アニメで歌うこの曲は、まるで5人の同好会に対して、部長のせつ菜がどう感じていたかを歌うような曲に聞こえてきます。
……せつ菜も、他のメンバーが同好会を大切に思ってきたことに、気づいているのかもしれない。それを「裏切るように」、ここに立っている……?
思いは嘘じゃないよ
夢はいつか ほら輝きだすんだ!
せつ菜が下した「休止」という決断。きっと涙をこぼしていたせつ菜だから、そこには葛藤があって、本当はみんなが輝ける未来を望んでいたんじゃないか。あの曲、あのパフォーマンスは、せつ菜から見えない誰か*8へのSOSだったのではないか。
そんな印象を受けました。私はね。
歩夢のこと
歩夢「私の夢を、一緒に見てくれる?」
侑「もちろん。いつだって私は、歩夢の隣にいるよ」
(第1話、終盤にて)
物語中、侑に引っ張られるように行動していた歩夢。
けれど、同じように寝不足になるまで動画を見たり、表に出せないだけで、熱いものを持っているのは彼女も同じだった。
素直になりたい。そう口にする歩夢が歌うのに、ぴったりの曲が“Dream with You”*9でした。
個人的に、ぬいぐるみが洗濯機の中で回るシーンが好きです。歩夢の好きなものが、また綺麗に次の出番を待っているようで、ちょっとウキウキします。
歩き出そう Dreamin' Day
ここが「歩夢」ですね。名は体を表す、と言いますが、彼女がどうなっていきたいのか、それを表現した素敵な歌詞だなあと。
歩夢「本当は私も、せつ菜さんに会ってみたかった。けど、会っちゃったら自分の気持ちが止まらなくなりそうで、怖かったの」
「それでも。動き始めたなら、止めちゃいけない、我慢しちゃいけない。」
(第1話、“Dream with You”披露前)
歩夢がせつ菜のライブから受け取ったもの、導き出した答えは、侑とは違うものでした。
もしかしたら、その怖さもまた、せつ菜が持っていた恐れなのかもしれません。これはアニメとは別媒体の話ですが、せつ菜もまた「好きになったら止まらない」という子です。
せつ菜だって、スクールアイドルが好きだったはず。せつ菜のライブからスクールアイドルになることを決意した歩夢が、侑とは違った視点から、せつ菜にどんな言葉をかけるのか。それが見られたら、この第1話が持つ意味がより大きくなるんじゃなかろうか、と思う。
終わりに
やんややんや言ってきましたが、何しろ面白い。可愛い。
スクスタとは違う部分も多くて、フラットな視点で楽しめる部分もあり、スクスタの展開を知っているからこそ「ここはどうするんだ〜!?!?」というのもあり。
ただ一言、来週が楽しみです!とだけ。
一緒に「ここ好き!」「ここどうなる!?」とか、みんなで楽しめたら素敵ですね〜。
ぶろっく
アニメ画像の出典:すべてラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第1話(©2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)より
*1:という感想は、おそらく同クールに放送されている「トニカクカワイイ」の影響である。
*2:詳しくはスクスタをプレイ!
*3:ちなみに、優木せつ菜の制服姿がワイシャツままである、ということは多分ない。
*4:彼女を「ロボットっぽい」と表現したのは、スクスタ序盤の中須かすみ。話題の三船栞子が臨時の生徒会長選挙を起こす前は、アニメ同様に菜々が生徒会長を務めていた。
*5:彼女のことは知っているスクスタユーザーも多いと思いますが、「クレジットに『中川菜々』の文字はない」ということだけ。演劇部部長すらきちんと書いてあるのにね。
(次のカットはもう挿入歌だったりする。)
*6:まあ、多分この回にも答えが既にあるんですけど。
*7:ただし、ボーカルに関してアレンジがライブに寄っている等の差異がある。作詞作曲:鈴木エレカ、JOE 編曲:tasuku
*8:ちなみに、その観客の中に、桜坂しずくが含まれているかもしれないという説がある。