今日も主食はカロリーブロック

ラブライブ!やラブライブ!サンシャイン!!に関することを、時折思いつきで書いていこうと思います。

スーパースター!! 第3話「クーカー 」のこと。

はじめに

 こんにちは、ぶろっくです。

f:id:K-block:20210813115802p:plain

 エンディングテーマのここが好き。こういう細かい動き、良いですよね。

 

 さて、第3話。

 展開としては「今までのラブライブ!で見てきたやつだ!」というのも多々ありますが、とはいえこれはLiella!の物語ですからね。彼女たちのことを考えながら、また感想を。

「歌える。ひとりじゃないから」

歌えないふたり

f:id:K-block:20210813214836p:plain

 スバラシイデコノヒト。 

 おそらく歌えない条件は「人前」とかではなくて、「大切な場面」ということですね。

 過度なプレッシャーのかかるシーン。普通科の受験には普通に通過していることを考えると、プレッシャー全般というよりは、歌に関わるプレッシャーに弱いかもしれません。

スーパースター!! 第1話「まだ名もないキモチ」のこと。 - 今日も主食はカロリーブロック

 さすがに千砂都は、かのんの歌えない原因についての感覚が鋭い。

 そして、近い状況を作り出して免疫をつけさせようとする。行動力に関しても、相変わらず名コーチぶりを披露しています。

 とはいえ、現実はうまくいかないのですが……

f:id:K-block:20210813215359p:plain

 たこは可愛い。
 私は前回、この問題の解決に「集中」と「リラックス」が重要なのでは? なんていう話をしたのですが、割とアプローチとしては似たようなことを考えていたのかな、なんて。

 

 ところで、かのんが場慣れをしていないのは想像に難くないのですけど*1、冷静に考えれば可可もそうでした。

f:id:K-block:20210813215910p:plain

「大丈夫。大丈夫、大丈夫、……」

 明るさ、心強さ、言葉の力強さ。そうしたものが覆い隠していた可可の不安。

 彼女の練習に対するストイックさは「やりたいことへの楽しさ」や性根の真面目さ、性格から来るものかとばかり思っていました。けれど思えば、普通は

f:id:K-block:20210813220719p:plain

第2話「スクールアイドル禁止!?」より。

こうはならないよなあ。今にして思えばというくらいですが、相当に思い詰めていそう。

 

 ましてや、かのんとの初ステージで1位を取らなくてはいけない。

 自分を魅了したかのんが、やっと歌えるかもしれないのがスクールアイドル。

 けれど、自分の歌唱のせいでかのんが歌う道を閉ざされるかもしれない。

 サニーパッションの出場で、むしろ絶望的になったとも言えるでしょう。もしかしたら可可にとっては、一夜限りでも夢がいっぺんに叶うステージになるかもしれない。けれどかのんと一緒にいられるのは、自分のせいで最後になるかもしれない。

 そう思ったら、より一層のプレッシャーが彼女を襲うかもしれません。

 奇しくも、かのんが今まで歌えてこなかった状況に似ていますね。

彼女たちを歌わせたもの

f:id:K-block:20210813221743p:plain

f:id:K-block:20210813221821p:plain

信じてる (それだけじゃ) 叶うわけないよ

 叶うまで走るしかない、暗闇突き抜けて──と続くわけですが、彼女たちが最終的に歌うようになったのは、ただ闇雲な努力の結果ではない。

 おそらく、可可が最も勇気をもらったのは会場の光と、そして何よりかのんの温もり。

f:id:K-block:20210813222529p:plain

 初めて出会ったその日から、彼女の力強さに救われてきた。

 

 では、かのんは?

 もちろん、可可がかのんと共にステージに立ったことは、非常に大きな勇気になったと思います。実際に可可の影響で何度も奮起している。それは間違いない。

 けれど、ステージに立つこと自体はこれまでもやってきた。その度に歌えなくて、けれど今回は違った。何が違うのか。

f:id:K-block:20210813222925p:plain

f:id:K-block:20210813222942p:plain

f:id:K-block:20210813223104p:plain

「配りたいと思います。私たちを応援してくれそうな人たちに」

 初めは点灯していなかったブレード。

 それが点灯しているのは、彼女たちのステージを「見たい」という声。

 あかりの下のひとつひとつに、そんな声が詰まっている。ただ「明るい」「すごい」んじゃなくて、クーカーがステージに立つことを自発的に肯定する声が集まった光景。

 歌えなかった方に共通しているのは、「その歌唱によってかのん(または彼女の所属集団)の評価がされる場面」ということです。

(中略)

 逆に歌うことができなければ、歌っていない以上「かのんの歌が悪い」ということにはならない。それはあくまで「歌えなかった」というだけで、歌の良し悪しを言われることはないわけですね。

スーパースター!! 第1話「まだ名もないキモチ」のこと。 - 今日も主食はカロリーブロック

 そんな背景を想像していましたが。ではどう解決するか。

 その答えが「歌うことそのものを先に価値として肯定してしまう」という方法で。

 いやあ、たまげたなあ。その通りといえばその通りなんですけど。

 この「結果よりも大事なものがある」っていうの、諸刃の剣というか。それを免罪符にはしない彼女たちだからこそ成立している面もあると思うけれど、でも間違いなく大切なものですよね。

 今後はどうなるんでしょう。どこかでまた歌えない時が……きても、まあ大丈夫そうだなあと思いますけども。今のところ。

 

心配するひと、憧れるひと

f:id:K-block:20210814000853p:plain

「嵐さんの練習の邪魔にならなければ良いのですが」

 恋ちゃん、相変わらず辛辣だなあ……と思うのですが。

f:id:K-block:20210814011720p:plain

f:id:K-block:20210814001504p:plain

 この表情が「結ヶ丘の名誉を傷つけないだろうか」という心配には、どうしても見えないんですよね。

 むしろ練習中からずっと、かのんと可可とを心配しているように見えますよね。

 恋がかのんの「歌えない」という問題を、いつから知っていたのかは定かではない。

 けれど、彼女なりに結ヶ丘と、そしてそこに通う生徒を、経緯はどうあれ心から大切に思っているのだと思います。

 千砂都の練習時間への心配も、歌えないかのんがステージに立つ心配も、極めて不器用な彼女なりの心配り、なのかな。

 ……なんだろう、こういうのを「ツンデレ」っていうんですかね。分かりませんが。 

 

f:id:K-block:20210814012231p:plain

 不器用な恋とは対照的に、器用に見える千砂都。

 スクールアイドルへの興味を隠しもせず、しかし参加はできないという。

 音楽科の生徒として、結果を出すことが一番大切。そう語る彼女が見せたこの表情、やっぱりとても気になります。

f:id:K-block:20210814012703p:plain

f:id:K-block:20210814012858p:plain

 誰より近くで練習を見てきて、自分の「彼女たちのレベルに合わない振り付け」を託した千砂都。だからこそ、誰より真剣な表情で見守っていたのだと思います。

 が、このステージを見て「自分も立ちたい」っていう思いもまた、感じていたのではないかな。そんな印象を受けましたが、果たして。

 

 その上でこれは妄想ですが、千砂都にとって「かのんや可可とスクールアイドルをする機会を手放しても音楽科で結果を出す意味」というのは、何かしらあるのだろうなと思っています。

 それは「ずっとダンス一本で取り組んできたから」かもしれませんが……私は「かのんが音楽科に入学出来なかった分まで自分が頑張る」という決意のようなもの、なのかなあと。

 かのんが夢として憧れ、けれど見てくることができなかった最高峰の景色を、自分が結果を出すことで一緒に見る。そんな夢を描いているのかなあ。

 

f:id:K-block:20210814013525p:plain

 アニメでは彼女の行動原理が想像レベルでしか考えることができていないので、次回が楽しみですね。

 

終わりに

 なんか、こう。

 スムーズに見れてしまう。

 ライブ(そして、かのんの歌)という大目標はあるのだけど、常に「問題→即解決」の流れを繰り返している印象があるので、テンポ良く見れますね。

 個人的には「問題1→問題2→問題3→解決3→解決2→解決1」みたいな流れが好きですが、こういうのも良いなあと。

 恋ちゃん、この時点で「超不器用だけど実はみんなのことめっちゃ心配している」とかだったら良いなと思っているけれど、今の彼女はスクールアイドルをどう思っているんでしょうな。気になりますね。

 

 

ぶろっく

 

アニメ画像の出典:記載の無い場合、すべてラブライブ! スーパースター!! 第3話(©2021 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!)より

*1:ただ、舞台に立った経験だけは積んでいて、その度に失敗しているのが可可との違いである。