今日も主食はカロリーブロック

ラブライブ!やラブライブ!サンシャイン!!に関することを、時折思いつきで書いていこうと思います。

近江家のある夏のこと。(僕ラブ29 虹後夜祭合同寄稿分サンプル)

 3月21日僕ラブにて頒布の虹後夜祭合同に寄稿しました。
 近江姉妹と近江母にとって、スクールアイドルフェスティバルがどのようなイベントだったのか想像しました。

他作品のサンプルは特設サイトにて。

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委託もあります。

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はじめに

 第一話から侑が抱いていた「自分の何かが始まったなら」という願い、そして「私がいる」と皆で手を引く第十三話。その中間たる第七話で描かれたのが「ふたりの夢を叶える、それが私の夢」と結論づけた「ハルカカナタ」であったのは、なんとも構成の美しさを感じさせる。
 スクールアイドルフェスティバル(以下「フェス」)はアクシデントがありながら、感動の渦の中で幕を閉じた。とはいえ急な雨天という致し方ない理由ながら、実現しないステージがあったのも事実。そして、そのステージをこそ楽しみにしていた人物がいる。そう、近江彼方・遥姉妹の母(以下「母」)である。
 第七話終盤にて、ふたりに書き置きを残した母。そこには「次のライブは絶対に教えてね!!」とあり、家族仲の良さを窺わせる。ここでは、そんな母のフェスに関わる状況を想像しようと思う。

 

母はフェスに参加できたのか

 ふたりに向けて「次のライブ『は』」と残したことから、第七話でビーナスフォートのライブがあること自体、知らされなかった可能性が高い。とはいえふたりの、少なくとも彼方の「次のライブ」はフェスであり、わざと伝えなかった可能性も低かろう。今回は知っていたはずである。
 どのタイミングで知らされたか、が問題である。早ければそれだけ休日の都合もつけやすい。
 第十一話にて、璃奈が級友とフェスについて話すシーンがある。楽しみにしてくれる友人のためにも決意を新たにし、正式に開催は決まっていないが宣伝を頼む……というシーンだ。
 璃奈の成長と決意を示した場面だが、前後で同好会の各々がモチベーションを高める様子も描写されている。物語の中心として別の問題を抱えていた歩夢を除けば、ここでの璃奈の言葉は同好会の総意と考えていいだろう。
 同話で、遥はフェスについて「お姉ちゃんから話を聞いて、ずっと楽しみで」と発言している。姉妹は璃奈と同様に、ファン(母)がそれらを楽しみにしてくれることを知っていた、つまり生徒会の承認以前に家庭内でフェスの告知を行い、そのことが遥に「楽しみ」と言わせたのだ、と考えるのも不自然ではなかろう。

 


(続きは、3/21頒布の虹ヶ咲13話関連合同『オダイバ後夜祭』にてお楽しみください。)

 

 

ぶろっく