ニジガクMW・3「やがてひとつの物語」のこと
はじめに
こんにちは、ぶろっくです。
今週は……激動の週でした。こんなに試聴が続く週ってあります?
とにかく!「ニジガクみゅ〜じっくウィーク!」三週目です。
【🌈ニジガクみゅ〜じっくウィーク!🌈】
— ラブライブ!シリーズ公式 (@LoveLive_staff) 2020年6月11日
本日は「ニジガクみゅ〜じっくウィーク!」3週目🎆✨
2020.9.2発売 3rdアルバムに収録する楽曲を毎週木曜日に1曲ずつランダムで公開していますよ🎶
3週目の担当メンバーは桜坂しずく🎊https://t.co/m36ZPuN8Mm#lovelive #虹ヶ咲
【ニジガクみゅ〜じっくウィーク!〜3週目〜】やがてひとつの物語 / 桜坂しずく(CV.前田佳織里)
ミュージカルらしい曲もそうですし、歌詞の内容もそうですが。
非常に「らしさ」を感じる曲ですね。
今まで以上に、スクールアイドル「桜坂しずく」とともに、彼女のもっとパーソナルな部分を見ることになる気がします。
では、早速歌詞を読んでいきましょう。
歌詞
私はこの曲に「あなたの理想のヒロイン」と世界観を共有しているな、という印象を持っています。
(もちろん「オードリー」もそうなのですが、より直接この曲の歌詞と関係してくるな、という。)
そんな前提で書いているものなので、そこをご理解いただいた上で、読んでいただければ。
まだ答えは出せない 簡単には言えない
私のこの気持ちや言葉は 台詞なのかな
だけどあなたといる時だけは
自然と話せる気がする
最初のところ、区切りが見つからずに長くなりました。
「この気持ちや言葉」の内容は、特に明言されてはいません。*2
あなたといる時の言葉が自然というのは、
「アドリブが苦手な私を 素敵なシナリオで導いて(あなたの理想のヒロイン)」
からの続きのような気がしますね。
そう考えると「台詞」というのは自分の出せる明確な答えのようなものに感じられます。
自分の気持ち、そして口にする言葉が、本物かどうかわからない。
あなたといるときは(導いてもらえるので)、自分の中に自然なこととして受け入れられる。
そんなニュアンスで私は読みましたが、果たして。
「台詞」を「決められた言葉(≒本当の気持ちとは別の言葉)」と読むと、
自分の気持ちが自分のものでないようだけど、あなたといると「自分の心だ」って信じられる
という読み方もできますね。
「台詞なのかな」を「本当に台詞だろうか?」と読むか、「実は台詞なのではないか?」と読むかで、意味がかなり変わってきます。
「一人迷い込んで 闇を照らす 一筋の光」
導いて先へと
「導いて」の主語は「あなた」でいいのだと思います。
一人、闇に迷い込んだ私。そこに現れた、闇を照らす一筋の光(あなた)に導いてほしい。
これが最もオーソドックスな読み方ではないでしょうか。
では、あんまりオーソドックスではなさそうな読み方も出しておきます。
一人、闇に迷い込んだあなた。
→あなたは光なので、闇の中からでも導いてほしい。
→闇に迷い込んだ光(あなた)を、私が先へと導きたい。(それで「一筋の」になる)
うーん、試聴だけでこれを判断するの、私にはちょっと難しい。
色々な考え方ができますからね。
重ねよう あなたと私のストーリー
やがてひとつの物語
人生という名の大きな舞台を輝かせたい
(プロポーズかな?)
これまでは、舞台の上にいるのは「私」だけでした。
「あなた」は通りかかったり、シナリオを書いたり、舞台の上で直接は関わらなかった。
それが、ここで重なります。
「人生という名の大きな舞台」というのも、気になりますね。
おはようございます。演技派系スクールアイドル、桜坂しずくです。
あなたの人生のヒロイン役に、私の名前を書き込んでくれますか?
青春というこの舞台、私一緒に楽しんでいきましょう!
これはしずくの、ライブのコール&レスポンス前などに入る挨拶です。*3
今までは「スクールアイドルとしての心意気かな」などと聞いていたのですが。
こうやって歌詞中に登場すると、具体的な感情として「あなたと、お互いが輝ける関係(≒しずくがヒロインである関係)でいたい」というのが感じられます。
それも、一生続くような関係。
お芝居の記録、そして記憶がずっと残る……とも考えられますし、「末長く一緒にいたい」とも考えられる。
うーん、これはヒロイン力が高い。
きっと一緒なら どんな結末でも
ハッピーエンドに変わる
まるで「一緒になってもハッピーエンドにならない結末がある」と言っているようですよね。
名作と呼ばれる芝居にも悲恋ものはたくさんあるわけで、そういう作品を踏まえて「正しさや運命に従うよりも、あなたとともに在ることが一番の幸せ」ということなのかもしれません。
あるいは「あなたの理想のヒロイン」歌詞中の
話すたび 胸の中 まるで喜劇を見終えたような
感情が溢れ出してくるの 幸せに包まれる
から発展して、「喜劇のようでなくたって、あなたとなら幸せになれる」という読み方をしてもいいかもしれませんね。
おわりに
今までのしずくが積み重ねてきた、「スクールアイドル・桜坂しずく」の在り方。
そして、16歳*4等身大のしずくの姿。
「あなたの理想のヒロイン」は「一番素の部分を素直に歌にしました」とは本人の弁*5ですが、キズナエピソードも踏まえてあの曲から連想させる歌詞が多いのは、しずくがまた一歩自分を見つけて、成長していく、そんな物語を期待させてくれますね。
そして、曲として聴くと……くるくると場面転換する様子や、しずくが息を吸うところまで、バッチリと目に浮かぶようです。
またまたフルが、そしてストーリーが楽しみな曲、増えてしまいました。
それでは、今回はこのあたりで。
来週は愛さんになるのかな? どうでしょうね。
ぶろっく