スーパースター!! 第5話「パッションアイランド」のこと。
はじめに
こんにちは、ぶろっくです。
左側の壁、そのサイズでいいんだ……。
平安名すみれを入れて3人になった同好会。
第5話の時点で夏休みに入っているということは、いつものラブライブ!シリーズでいうところの第10話くらいまで時間が経過していると考えて良さそう。
第3話がおそらく4月末*1、第4話がその直後と考えると、第5話でテストが終わり夏休みに入ろう*2というのは、「ずいぶん時間が飛んだなあ」という感覚になりますね。
「ちーちゃんって、なんなんだろう」
一緒にスクールアイドルをする関係ではなくても、千砂都は結ヶ丘女学園スクールアイドル同好会にとって、欠かすことのできない仲間です。
特にかのんにとっては、今まで歌を諦めてこなかった(諦めきれなかった)理由に、千砂都の存在がありました。
「ちーちゃんがいてくれたから、歌、諦めずに頑張ってこられたと思ってるんだ」
そんな千砂都と、それぞれの場所で、互いの大切なものを表現する機会。
だからこそかのんはこの機会に、千砂都のことを歌おうと思っているのでしょう。
ギリギリすぎん? というツッコミは、すみれが代弁してくれた。
自慢の幼馴染であり、ダンスの先生役でもある。
表面的に千砂都の特徴を表現する言葉は、多分いくらでもあるんですよね。
でも、きっと大切なのは二人の根底にあるもの。
千砂都の決意について、かのんはその景色を共有している。だから互いに「千砂都がスクールアイドルをしない」ということを前提にしている。
千砂都の望みと、かのんの望みと。
彼女たちが決めつけてしまっているしがらみを持っていない可可は、もっとストレートに考えているのかもしれません。
「千砂都さんはスクールアイドルに興味がある。一緒に活動もしてくれる。かのんも、千砂都さんと一緒にスクールアイドルがしたい」
それだけ考えれば、非常にシンプルなこと。もちろん、スクールアイドルではなくてダンスの目標があるのなら、それを目指すのもいいでしょう。
けれどかのんの話を聞く限り、千砂都が目標を果たすためには、その手段がスクールアイドルでいけない理由は無さそうなんですよね。
一体ふたりの心には、どんな気持ちが眠っているのでしょう。
「ラブライブに勝てるか?」
結果を出す、ということ
かのんがいい成績を収められるかは、千砂都にとって大切なことのようです。
もしかしたら、かのんの「小学校の頃に歌えなかった」という出来事が順位にかかわる何かだったから、なのかもしれませんね。
「わたし、かのんちゃんのできないことをできるようになる」
既にこの頃には、千砂都にとってもかのんの歌は特別なもので。
かのんの歌が本当に大好きだからこそ、彼女には歌っていてほしい。そして、素晴らしい景色を見てほしい。
けれどかのんは、大切な場面で歌うことができない。
それなら、かのんの歌を知っている自分が、本当ならかのんが見るはずだった景色を見せられるようになりたい。
かのんが自力でその景色を見るためには、少なくとも東京代表の「サニーパッション」を上回らなくてはいけない。
自分が教えることで上達して、かのんが上を目指せるならそれもいいかもしれない。けれど、かのんと可可、そしてすみれの三人は、上手であるが故にスクールアイドルに必要な何かを見落としているらしい。
そして、自分がコーチである以上、この差は埋まらない。
音楽科の自分が結ヶ丘でスクールアイドルになることも難しい。
それなら……いつだって忘れることのないあの日の決意*3を果たすのなら、
・かのんのコーチから徐々に自分が外れ、「自分たちを表現するスクールアイドル」になってもらう。
・自分が今ままで以上に練習に打ち込み、今のかのんたちでは見ることのできない景色を見せられるようになる。
という選択を取る必要がある。
もしかしたら音楽科の千砂都がスクールアイドルになることは可能かもしれないけれど、それで千砂都の求める結果が得られるとは限らない。少なくとも、自分のダンスについては今まさにチャンスを掴んでいるわけですしね。
何より、ダンスにおいて「自慢の幼馴染」って思ってくれるのが嬉しいんですよね。
ダンスで結果を出すことが一番重要。
生半可な気持ちでスクールアイドルはできない。
やっぱり、スクールアイドルに全力で向き合うことは、かのんのことを思えばこそ、今の千砂都には難しいのかもしれない。
それなら、スクールアイドルをすることこそが千砂都の「自分を叶える」ことにつながる、と言葉にできる人がいたなら?
その時こそ、彼女の中で何かが変わるのかもしれません。
退学届の謎
逆に現状の千砂都って「これ以上結ヶ丘にいても結果を残せないから」「かのんの歌がそうであるように、音楽科が絶対的に優れた学舎ではないから、もっとダンスのレベルを求められるところに行かなければいけない」なんじゃないかなあ。
— ぶろっく (@kitakaze34622) 2021年8月22日
結果として紆余曲折のすえ普通科、というのはありうるけれど。
ここで考えても仕方ないことかもしれませんが、やっぱり気にはなりますよね、退学届。
大外れでもいいんですけど、個人的には千砂都にとって「結ヶ丘に留まる理由がない」説はちょっと推したい。
千砂都が結ヶ丘の音楽科に入った理由って、おそらくは「ダンスで結果を出すため」なんですよね。かのんが歌で音楽科に入ろうとしているから、というのも理由になっていたかもしれない。
逆に、外部指導という意味では千砂都が結ヶ丘に留まる理由ってひとつもないんですよね。音楽科が優れていて普通科が劣っているというような雰囲気も、それでいて自分が既に学校で一番ダンスに優れている点も、学校にダンス部がないところも。
(第2話より。)
そういえば、以前千砂都が「他の部で活動をして、チャンスがあったらスクールアイドルを」と提案した際、かのんはそれを「失礼」だと答えたんですよね。
これは千砂都にとっても同じことが言えて、ダンスで結果を出すことを最も重要視しているなら、スクールアイドルをやることは失礼、というのはかのんの言葉の受け売りでしたね。
それで本当に退学する?というのは人によって感覚の違うところかもしれませんが、その辺り千砂都は「目的を決して見失わない」人物なのかもしれない。
ダンス部がある学校に行くかもしれない。もっとダンスのレベルの高い高校に行くかもしれない。……まあ、ダンスで全国制覇して、やり遂げてからスクールアイドルを全力で始めるかもしれませんけど*4。
なんにしても、二つのステージで何を考え、何を成し遂げるかが、秋以降の彼女たちの動向に大きく影響はしてきそうですね。いや、当然と言えば当然なんですけど。
おまけ
この先生が「どことなくスクフェスに出てきそう」と思った方は私だけじゃないはず。現状ではいないんですけどね。
ちょっと腹立つなあ……もう元気なのでは……
すみれの面倒見の良さが際立つ回でもありました。
可可のことも心配しているし、かのんに対してもグループの一員として、センターとしてきちんと認めている。
青山なぎさを探せ。
お口かわいい。
終わりに
個人的には恋の話がどう進展するのかが気になりますが、千砂都は第1話からずっと印象の良かった子でもあるので、どのような考え方をしている子なのかはすごく気になりますね。
もうね、ツイートの文章に入りきらんのよ。第5話でのちぃちゃん、たくさん言うとネタバレになるけど、あらためて芯のある子だなと思いました。むしろしっかりしすぎて心配になるよ??ちぃちゃんの行動・決断がどんな風に繋がるのか…第6話を落ち着いて観れる気がしない🙂とにかく幼いちぃちゃん可愛い
— 岬 なこ (@MisakiNako_) 2021年8月22日
ここだけの話。6話は全人類見たほうが良いです
— 横田拓己 (@ohkowai) 2021年8月22日
早く人間になりたい。
いや、でも個人的には「葉月さんと千砂都」が一番気になってます。早く会話してほしい。
ぶろっく
アニメ画像の出典:記載の無い場合、すべてラブライブ! スーパースター!! 第5話(©2021 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!)より