はじめに
ミアは、スクスタでも「相手の良し悪しをしっかり受け入れて、相手を信頼できる子なんだな」と、結構好きな子でありました。
この記事のアクセスがちょこっと増えた。
その歌は誰の歌?
先週と同じ見出しをつけてみました。
ミアにとって、ランジュは自分のために……自分の価値を証明するために、スクールアイドルとしてパフォーマンスをしてくれないといけない存在。
今回侑は100%といってもいい、自分のことを形にした曲をみんなに託しているんですよね。
それってすごい信頼だなあ、と思う。それに、みんなが侑のことをすごくよく知っているからこそ、侑以上に侑の魅力を引き出せるのかもしれない。
アニガサキ2期第8話「虹が始まる場所」のこと。 - 今日も主食はカロリーブロック
そういう意味では前回披露されたTOKIMEKI Runnersは、ミアが自分の存在意義を証明するために、最高の手本になったのかもしれないですね。
みんなが侑のことを形にしている。
けれどミアは、作った曲を「ランジュのための曲」と表現していました。
「君のために書いた、君のための最高の一曲だ」
自分のために、誰かの曲を書く。
けれど受け取ったランジュは、それを自分の曲だと感じられなかった。
そのあたりは、もしかしたらTOKIMEKI Runnnersの影響でもあったのかもしれない。
ランジュにとってミアがもっと絆の深まった人物であったなら、ミアがミア自身のために曲を書いていることも加味して、二人三脚で曲を完成させていったかもしれない。
けれどランジュは、人の気持ちを汲みながら長期的な関係を築くことを苦手としています。
だからなおさら、ランジュにとっては「自分の歌えない曲だ」と感じたのかもしれませんね。
そもそもミアは歌うことが好きで、けれど「テイラー家」というものの重さが彼女にとっては強烈なプレッシャーだった。
周囲の視線、期待……受け手の感性に敏感であるからこそ、ミアであること以上に、テイラー家の娘であることを自分に強いていたミア。
それは転じて、ランジュに「最高のパフォーマー」であることを要求することにもつながっているようです。
自分を押し潰した「テイラー家のディーヴァ」という重荷。
それを「テイラーが作った曲を最高の形で常に歌いこなすスクールアイドル」と形を変えて、ランジュに強いていた。
私には、そんな風に思えてなりません。
ふたりとも、居場所を求めている。自分が自分でいられる場所を。
“虹ヶ咲学園の”ミア・テイラー/鐘 嵐珠
全てやりきった、未練はないと語るランジュ。
それはパフォーマンス面でというよりは、「憧れて踏み出したけれど、自分では持てないものこそが『スクールアイドル』を輝かせることに気付けた」という思いなのでしょう。
けれど、ランジュは意図的に自分の求めるものから遠い道を歩いているようでした。
まるで最初から諦めているかのように。
「鐘 嵐珠がそれでいいのか?」
「本当の夢には手も伸ばさず、諦めて帰ろうとするなんて、らしくないだろう」
「諦めるのは、もうおしまいにする。……君と違ってね」
ミアの魅力のひとつとして「言葉のキレがいい」っていうのが、個人的に感じるところで。
声がクリアで聞き取りやすいというのもあるのですが。
結構強い言葉を使いがちなミアですが、その強い言葉から全然嫌な感じがしないんですよね。
相手のことを適切に認めていて、その上で思ったことをはっきりと口に出せる。
「仲間でライバル」にすごく、適性が高いと思うんですよね。
手を伸ばして掴む描写と、スクールアイドルに出会って風に吹かれる描写。
すごくラブライブ!しているなあ……ランジュにとって、自分でもスクールアイドルとして夢を叶えるための希望がそこにはある、のかもしれない。
割といつもそうなんですけど、ラブライブ! って「で、君らはどうする?」って問いかけてくるコンテンツではあると思うんですよ。
あるがままの気持ち信じて - 今日も主食はカロリーブロック
「君は、どうする」
「なあ。その腑抜けた目で、周りをよく見てみろよ。ここにいるみんなが、誰のために来たと思ってるんだ」
ラブライブ!じゃん……。
ランジュの本気は、あらゆる人に正しく届くわけでない。
けれどランジュのことを認めて、彼女のために何かしたいと、一緒にいたいと思う人がきちんといるんですよね。
それはライバルとしてだったり、友達としてだったり、厳しい言葉をかけてくれる人としてだったり、スクールアイドルとファンだったり。
スクスタと比べて大人しく見えるランジュですが、「理事長の娘権限」という特大の武器を使っていないことの他に、「視点の基本が高咲侑である」っていうことが大きそうな気がしています。
普通の人が聞いたら「スクールアイドル同好会にいることは、メンバーにも侑自身にも意味がないことだから、音楽に専念した方がいい」みたいなことは、まさしく「人の心がわからない」人の発言なんですよね。
けれど、その言葉をまっすぐ受け止め、ランジュのことを認め、その上で自分の信念を貫く彼女もまた、ミアやランジュのライバルと言っていいかもしれませんね。
来週以降の彼女たちが、どんなライバル姿を見せてくれるのか楽しみです。
おまけ
「何、笑いにきたの。自信満々で持っていってこのザマだからね。笑えばいいだろう」
「笑わないよ」
「笑えばいいだろう」と言い放つミアと、真剣に「笑わないよ」と返す璃奈。
ミアが璃奈のことをどのくらい知っているかは定かではありませんが、表情を作ることを苦手としている璃奈にこれを言ってしまうのは、このシーンは結構重たいことを感情に任せて言っているなあ、と変に感心したのでした。
おまけ2
プロの作曲現場にド初心者の高校生が入るの、めちゃくちゃ刺激的な勉強だなあ。
おいぶろっくおるやんけ #虹ヶ咲
— ぶろっく (@kitakaze34622) 2022年5月28日
おわりに
これが ラブライブ!みたいな演出のオンパレードでございました。
そういえばミアは、飲み物にこだわりはないんですかね?
部屋のペットボトルについては、ラベルがバラバラだったのは性格によるものなのかもしれまうせんね。
ぶろっく