「A song for You! You? You!!」の、取り留めのない話。
はじめに
こんにちは、ぶろっくです。
2016年のファイナルから約4年。
スクスタ、フェス、そして今回の新曲と、μ'sに関して考えることが改めて増えてきました。
いい機会なので、新曲「A song for You! You? You!!」の歌詞の中からいくつかピックアップして色々考えてみます。
ちょっと取り留めのない記事ですが、興味のある歌詞のところだけでも見て、一緒に考えていただけたら嬉しいです。
君がいて 僕がいるよ
あたりまえの景色が見たくって
多くの曲でしばしば登場する「僕」と「君」。
μ'sの曲の特徴のひとつに、「伝えたい相手がいる曲が多い」というものがあると考えています。
恋しい相手。友達。位置付けは様々ですが、μ'sの曲は「君」の存在無しには成立しないものが多い。
そして、彼女たちにとって歌は身近なもの(あたりまえ)なんですよね。
この辺り、電撃G's magazineの連載を追っている人の方が感覚は掴みやすいかも。
興味がおありでしたら、触れて見てはいかがでしょうか。
風の色 空の青さ
まぶしいな 今までのこと
スクールアイドルの“輝き”は、アニメの作中ではよく「羽根」で表現されます。
例えば、アニメ2期ED「どんなときもずっと」のカットであったり。
そして、アニメ版のμ'sとしての、最初と最後の曲にも*1。
「うぶ毛の小鳥たちも いつか空に羽ばたく」(START;DASH!!)
「小鳥の翼がついに大きくなって」(僕たちはひとつの光)
風も空も、その羽根で進んでいく道のこと。そして、本来は上を向かないと見えないものですね。
彼女たちが進んできた道。見てきた世界。
スクールアイドルと関わる中で、世界はキラキラしていきます。
出会い…それこそ大事なタカラモノなんだよね
μ'sが歌う「タカラモノズ」の歌詞から連想できる「タカラモノ」は“笑顔”“輝き”そして“夢”です。
【ラブライブ!】タカラモノズ/Paradise Live 試聴動画
「出会い」という言葉が定義づけられましたが、彼女たちはまさしく出会いをきっかけにしてタカラモノを増やしていったのでしょう。
UDXのモニター。幼馴染。後輩。仲間。やっとできた友達。
そういえば……花陽ちゃんの「なわとび」にも「出会いがわたしを変えたみたい」という歌詞があります。ずっと前から彼女は出会いこそタカラモノだと歌っていましたね。
あきらめないかぎり 奇跡は何度でもおこるんだ
君にはもう伝わってるね
ここは、「KiRa-KiRa Sensation!」の歌詞と結びつけるとグッときます。
「奇跡それは今さ ここなんだ
みんなの想いが導いた場所なんだ」(KiRa-KiRa Sensation!)
奇跡は、みんな(μ'sや彼女たちに関わった全ての人)が導いたもの。
だから、「あきらめない」の主語はきっと「みんな」なんですよね。その中でもとくに大切な「君」に向けて、このフレーズを歌詞に込めたかったのだろう、と想像します。
いつもの場所へ(さあ!行っちゃおか)
駆けだしてたんだ(さあ!行っちゃうよ)
今日もきっと待ってるよね(待ってる!)
いつもの場所で(そう!待ってたね)
笑いあえる(そう!待ってたよ)
ハッピーだね 最高だよね
いつものあの場所、というのは、μ'sの「これから」に登場しています。
12月15日発売「ラブライブ!The School Idol Movie」Blu-ray 特装限定版特典 μ'sオリジナルソングCD「これから」試聴動画
このシングルを聴いている我々は、彼女たちの“おしまい”を知っている。
けれどこの曲自体はμ'sの日常を切り取ったもの。
MVからもこの曲は「これから」より前の時間に感じていたこと、のはず。
逆に、こうした日常の積み重ねが「これから」に繋がって行った。
答え合わせというか……μ'sとの繋がりを、より強く信じさせてくれる。そんな歌詞です。
投げださないかぎり チャンスは何度でもめぐるんだ
君との 夢は消えないよ
投げださない 本気は道を開くんだよ
ファイナルシングル・ファイナルライブを経験したμ'sが、帰って来る。
そんな印象が強い歌詞ですが、実は類似の歌詞が、彼女たちの代表作に使われていました。
【TVCM】TVアニメ『ラブライブ!』2期OP主題歌「それは僕たちの奇跡」
「(Chance for me! Chance for you!)
さあ…夢を抱きしめたら上を向いて
君の世界が大きく変わるよ」(それは僕たちの奇跡)
これは2014年の曲ですが、こういったところにμ'sの姿勢のブレなさというか、“夢”に対する一貫した姿勢を感じます。
La la la song for you!
La la la song for You! You? You!!
一緒がいいよね 返事して
先の「you!」は小文字で始まっているので、文法的な二人称の「あなた」と思われます。
次の、タイトルにもなっている「You! You? You!!」は大文字で始まっています。
私はこれは、固有名詞(人の名前)だからなのかな、と考えています。「他でもないあなたに伝えたい」という気持ち。
応援している人それぞれの関わりがあって、それぞれの声がμ'sにとって力になってきた。
私たちの気持ちがずっとあって、9周年の記念にμ'sからの歌があって、また私たちが
μ'sに向けて声を出す場所があって。
こんなキャッチボールがまたできたこと、本当に嬉しいですね。
こんどは僕らが返すよ
新しい勇気 新しい歌を
μ'sで勇気といえば、やはりこの歌詞は外せません。
TVアニメ『ラブライブ!』挿入歌シングル3「No brand girls」TVCM
「勇気で未来を見せて」(No brand girls)
穂乃果のアップがMVにも印象的に登場しました。
彼女たちの勇気が紡いできた景色が描かれてから、その上で「新しい歌を」と結ぶ形に……改めて「いつだって“今の自分”はμ'sが好きだな」って思えるんですよね。
何だろう、記事にしておいてうまく説明できないんですけど。
μ'sのことを考えている自分って、いつだってワクワクしている気がして。
今のそれって、懐かしいからというよりは。
むしろこの先のことだとか、今のことだとかを、「楽しい」「もっと楽しくなってほしい」っていうときの感覚に近い。
自分にとっては「いつでもμ'sと一緒にいる」っていうのはそういうことかな、と思っています。
おわりに
とりとめのない記事になってしまいましたが、曲を聞きながら考えたことを書いてきました。
今のラブライブ!はμ'sだけのコンテンツではないわけですが、ファイナルを迎えて他のグループのことを考えているときだって、彼女たちとの記憶が自分を形作っているんですよね。
そのことを改めて考えるきっかけを作ってくれたμ'sに「ありがとう」の言葉を返して、この記事を閉めようと思います。
ぶろっく
*1:クレジット上のということではなく、作中で彼女たちが“μ's”として歌ったか、ということ。