「Silent Blaze(スクスタ版)」のこと。
はじめに
こんにちは、ぶろっくです。
虹ヶ咲の4thアルバムに収録予定の新曲が、スクスタのキズナエピソードを進めることで聴けるようになりましたね。
今回は、各メンバーがそれぞれ別の部活動の手伝いをする中でテーマソングを担当する、というような物語。いつもの曲とは一風変わった雰囲気を見せるメンバーも多いですよね。*1
そんな中で今回は、スクスタサイズの「Silent Blaze」*2について、歌詞を読んでいこうと思います。
個人的には、彼方がどれだけくノ一ちゃんに共感して、共鳴して、それを自分の持てる全てを使って表現したのか、という感情の動きを想像すると、すごく泣きそうになってしまう。彼方の「分かる、その気持ち」という感情の嵐を我々は受けているわけです。
※この記事は、スクスタ内キズナエピソードのネタバレを含みます。
キズナエピソードのおさらい
🌈 #スクスタ 彼方ちゃんのキズナエピソード27話を公開中!🌈
— ラブライブ!シリーズ公式 (@LoveLive_staff) 2021年9月18日
クリアすると、新曲「Silent Blaze」をプレイ出来るように!
本日は、新曲についてのメッセージを彼方ちゃんからお届け🎶
「漫画研究部」をお手伝いするキズナエピソードを、お見逃しなく✨#lovelive pic.twitter.com/JclaGeFssA
今回、彼方が歌うのは漫画研究部のテーマソング。
くノ一の少女が怪物「アヤカシ」を倒して平和を取り戻す、熱血バトルものだそうです。
ビシバシ動く「くノ一ちゃん」と、何をやってもマイペースになってしまう彼方。
けれど、くノ一ちゃんがなんのために戦うのかに想いを馳せたとき、ふたりの間に“あなた”は共通点を見出して──。
といった内容でした。
歌詞
Break Down
立ち上がれるんだ 何度だって
まずは最初の区切り。サビのメロディですね。
Break Downは「壊れる」という意味ですが、単に動かないというよりは衰弱(ある意味では摩耗)や故障のイメージがありますね。名詞“Breakdown”の意味も含め、ニュアンスはこちらを参考にするといいかもしれません。
くノ一の少女は自分の中にも強大なアヤカシの力を抱えており、その力で戦っているのだそうです。だから、戦いの後はいつも反動でボロボロになってしまう。
けれど、大切な友達を守るためだから、それが分かっていても何度だって立ち上がる。
彼方まで広がる
風切れ Silent Blaze
その姿はどことなく、妹のために頑張る彼方の姿に重なります。
「彼方まで広がる」は、「Silent Blaze」つまりくノ一の少女の炎が広がっていくことと、彼女の決意が彼方にも伝わっていることの両方を意味しているのでしょう。
この「Blaze」は何の炎かということですが、少女の決意の比喩、あるいは戦闘に使用するアヤカシの力が炎にまつわるものなのでしょうか。
炎によってBreak Downするけれど、それは大切な人を守るための力でもあって、自分の心が折れないことを象徴するものでもある。
小さな手のひらに 零れ落ちそうな願い
心に咲いた花は 誰にも摘み取れない
この手のひらは、きっと少女が笑顔を守りたい人たち、そして彼方にとっては遥のものですね。
彼女たちが大切に思っている人の幸せは、何よりも尊くて、守りたくて、誰にも絶対に奪わせないという決意を感じます。
いくつもの時 迷い 追い越した
確かな光 やっと見つけたよ
二人とも自分の犠牲を犠牲とも思わず、当たり前のこととして乗り越えていくのですが、例えば彼方は遥との関係性の中で、自分のことも大切にするようになっていきます。
おそらくそれはくノ一の少女にも同じことが言えるのだと思う。
そういうところに彼方は、自分と同じようにくノ一の少女も「相手の幸せのためには、自分も幸せであることが大切」っていうことを知ったんだって共感したんじゃないかな。
逃げることは 簡単にできただろう
泣きたくなって 悔しくて たまらない
この歌詞がズルくて。
彼方が遥を守ることから逃げるなんてことは、絶対にできないんです。
傍目には「もっと楽をしていい」「そんなに背負わなくていい」と思うんです。今の彼方には、おそらく客観的にはそれが分かっている。けれど彼女の「当たり前」は、それを許さない。
普通なら、続けることの方が苦しい。けれど、諦めることって楽なんじゃない? という考えが頭をよぎった時、それは自分に対する裏切りであり、悔しさになると思います。
これは、彼方自身というよりはくノ一ちゃんから想像できるところでしょうか。そこから、彼方が「そんなふうに考えてしまった自分がいたら、どう思うか」というところ。何というか、すごく自分に腹を立てそうだと思いませんか?
Break Down
立ち上がれるんだ 何度だって
彼方まで広がる
決めたから Say
で、それを踏まえて最初の歌詞に戻ってきます。
「決めたから」というのは、それまで当然のこととしてやっていたことを、自分の意思でできるようになったというところでしょうか。
少女は、アヤカシの力を持っていた。それはいつか大切な人たちのことも傷つけてしまうかもしれないけれど、自分のできることはやると決意した何かがあったのだと思います。気になって仕方ないですね。歌を聴く中で彼方の感情を感じ取って、そこから想像するしかないですが。
運命だとか勇往邁進 その笑顔が宿したんだ
さあ突き進もうか
風切れ Silent Blaze
決意という意味でのBlazeは具体的には「運命」とか「勇往邁進」って表現されるものだよ、というふうに読むのがいいかな。
自分をそういう方向に突き動かす、その火をつけたのはあなたの笑顔なんだと、そういうことですね。
アニガサキのButterflyで、映像として彼方の笑顔が印象的なシーンがありましたが、あの笑顔が彼方に改めて決意をさせている。そんな決意をくノ一の少女も持っていて、そこに彼方は共感したんじゃないかなと思います。
終わりに
そんな感じで、スクスタ版で判明している歌詞をなんとなく書き出して、想像を巡らせてみました。
具体的に漫画研究部がどんな作品を作ったのかが気になりますね〜! 傍目には似ていない二人が心の奥底で共鳴してできた曲なわけで。
しかし、2ndアルバムのドラマCD以降あれだけ恐れていた璃奈ちゃんドリンクを改良したり、曲についてはCVの鬼頭明里さんのパワーが合ったりと、本当に彼方ちゃんはできること全部使ってこの曲を表現したんだなと。そう考えると、もう拍手が止まりません。
ぶろっく