「お久しぶりです」の話。
こんにちは、ぶろっくです。
今日は、ふんわりとした記事を書きます。
「お久しぶりです」について。
「あれ。言ってませんでしたっけ」
美人さんだ……。
はじめに
なんのこっちゃ、という感じですね。
さて、先日投稿した記事は、お読みいただけましたでしょうか。
(ちょっと長いので、お時間のあるときにどうぞ。)
この記事を書くにあたって、考えたこと。
鹿角聖良(CV : 田野アサミ)
彼女は、劇場版のそのシーンごとで、何を考えていたのか。
理亞が投げたスマートフォンを見たとき。
メールを貰い、理亞の前に立ったとき。
その中で、ひときわ気になるシーン。
ルビィ「理亞ちゃん!」
花丸「Saint Snowさんずら〜!」
聖良が海岸まで来た理由。
千歌から何を聞かされて、どういうつもりでやってきたのか。
そんなことを考える。
「お久しぶりでーす!」
すると……この一言が、心情を語っている気がした。
彼女の「お久しぶりです」を振り返りつつ、Aqoursとの関係を感じ取っていきましょう。
0.出会い
「こんにちは」
「よろしくお願いしますね」
「お疲れ様でした」
出会ったばかりの聖良。
Aqoursのパフォーマンスを評価する聖良。
けれど、Aqoursを動じさせるような言動。
果南に言わせれば*2、実力を「見せつけ」た格好ですね。
「自分たちの方が上にいる」
「彼女たちには、勝ちたいという欲がない」
胸にあったわだかまりは、そんなところでしょうか。
1.神田明神→UTX内カフェ(一期第12話)
「お久しぶりです」
とてもフラットな「お久しぶりです」。
表情はかなり軟化しています。
「予備予選の再生数」で、AqoursはSaint Snowを上回っていましたね。
その上で自分に話を聞きにくる、千歌とAqoursの貪欲さ。
そんなところを認めているのかも。
でも、決勝のパフォーマンスでは負けないと。
分をわきまえ、認めた相手にはその都度、相応の礼儀でもって返す。
これは聖良の美点だと思います。
なお、千歌と聖良の関係性が急接近したのが、この回で分かります。*3
ラブライブ!にかけているリーダー同士、感じるものがあるのでしょうか。
以降しばらくビデオ通話、予備予選の動画といった登場のため、「お久しぶりです」は聞けません。
2.北海道地区予選 楽屋(二期第8話)
「ぁ、お久しぶりです」
どこかホッとしたような、嬉しそうな「お久しぶりです」。
差し入れの山を見るに、たくさんの人が彼女を尋ねてきたはず。
誰もが「Saint Snowはトップで通過して当然」と思っていたでしょう。
応対は全て聖良が行っていたことを考えると、そのプレッシャーを一身に浴びる彼女の緊張も、また相当のものでしょうね。
改めて「負けない」という意思表示と、挑戦者としての意気込みと。
自分の闘争心を素直に表現できる相手がAqours、そして千歌です。
同時に、リラックスして話せる仲でもあるわけですね。
自らの非を認め、改めてライバルとして約束を交わす。
おまけ(二期第10話)
「明けましておめでとうございます」
久しぶりでなければ「お久しぶりです」とは言わない様子。
対面で数ヶ月空いていたら「久しぶり」のようですね。
この回は、劇場版における聖良の言動、その片鱗を見ることができます。
Aqoursのモチベーションを汲んだ、いいアドバイザーになるところ。
あと、驚いたときの口の形。
3.神田明神(二期第12話)
「お久しぶりです!」
少し尻上がりの「お久しぶりです」。
期待と激励の感情が感じられますね。
千歌とAqoursの決意を知っているからこそ、応援もするし、心配もする。
今なら、きっとこの質問にも答えを出せる。その信頼も感じます。
そう、このパートには、重要なシーンがありました。
「勝ちたいですか?」
「誰のための、ラブライブ!ですか?」
周囲の期待から優勝を求められるのは、Saint Snowも同じでした。
だからこそ、見失ってはいけなかった、この言葉を。
そんな会話のきっかけは、やはりいつもの「お久しぶりです」でした。
先にSaint Snowが問題に直面している
(Saint Snowは地区大会をトップ通過、という周囲の無言のプレッシャー)
↓
聖良が同じ問題を抱えたAqoursに出会う
(学校のみんなのため、優勝するしかないAqours)
↓
↓
Aqoursが答えを見つける
↓
それを聖良が受け取る
函館、正月特訓と決勝が、特にAqoursを“仲間”として意識させたのでしょうか。
この流れ、実は劇場版でも見られます。
4.海岸(劇場版)
「お久しぶりでーす!」
そんなことを踏まえつつ、劇場版です。
ちょっと伸ばす感じの「お久しぶりです」。
距離の遠さもありますが、ここに呼ばれた信頼が嬉しかったのもあるでしょう。
ここからは、更に想像ですが。
千歌から連絡を受けて、偶然東京にいた……とのこと。
そもそも千歌は、聖良に何を話したのでしょう?
それは、きっと新しいAqoursの現状のこと。
聖良から見てAqoursには、新しい景色を見せてくれた実績があります。
仲間に前に進んで欲しかった以外に、理亞が前を向くきっかけが欲しかったのかも。
先にSaint Snowが問題に直面している
(聖良が卒業して、Saint Snowを意識してしまう理亞)
↓
聖良が同じ問題を抱えたAqoursに出会う
(三年生が卒業して、Aqoursらしさを見失っている)
↓
↓
Aqoursが答えを見つける
↓
それを聖良が受け取る
そこから何かが始まるかもしれない。
そんな思いを込めた「お久しぶりです」だったのかもしれませんね。
おわりに
いかがでしたか?
実際にそれぞれの「お久しぶりです」を聞き返してみて欲しいのですが、かなりその時々で違いがありました。
同じ言葉だからこそ違いを考えると、Aqoursとの距離感が見える気がしますね。
では、またどこかでお会いしましょう。
参考までに
聖良もそうですけど、理亞の表情の変化も面白いですね。